こんにちは。うつ病ブロガーの大ちゃんです。
「価値とは何か?」
「お金って何なの??」
僕は最近、そんなことばかり考えています。
でも僕がうつ病になったばかりの頃は、
「働けない自分に価値なんてない!」
と思っていて、自分を卑下する考え方ばかりしていました。
しかし、ブログを始めてからはそのような考え方もだんだんと変わってきて、現在では、この世に生きている人は誰であっても価値を生み出していて、逆に価値を生み出していない人間なんて誰一人としていないのではとさえ思っている次第です。
でもこんなこと言うと(書くと)、
「そんなの綺麗ごとだ!」
と思われる方も多いと思いますし、何しろ、うつ病で働けない方にとっては、にわかに信じられる話ではないと思うんです。
それでもこう問うとどうでしょうか?
「あなたはこれまで、そしてこれからもお金を一切使わずに生活することができますか?」
僕はそんな人は特にこの日本ではいないと思いますし、生きているだけで人間って必ず「消費」を行っているので、あなたが何と言おうが、生きている限り、経済活動には(半ば強制的に)参加していることになるんですよね。
今回は「誰であっても人間生きているだけで価値があるよ。」ということを、ちょっとマクロの視点から見たお話です。
あなたがいないと成り立たない
患者がいなければ医者がいなくなる

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僕は昔から身体が病弱でした。(今もですが…)
幼稚園のときは入院したこともありますし、小学生のときも風邪で学校を休んだことが何回もあります。
また、生まれつきアトピー性皮膚炎という先天性の病気も持っていて、症状が軽くなってきた今でも2~3ヶ月に一回くらいは薬をもらいに皮膚科に通っています。
それほど子どもの頃から病院と仲良しな僕ですが、小児科や内科、皮膚科をはじめとした病院には何回、いや、何十回もお世話になっています。
しかし、そんな僕は就職し働き始めてから1年もしないうちにうつ病を患ったので、その時からは毎週、心療内科のお世話になることになったのです。
すると、当たり前ですが、うつ病になったことでこれまでお金を使うことがなかったところにお金を使うようになったんですよね。
僕の場合、病院でお金を使っていたのはこれまで皮膚科や内科だけだったのが、うつ病の治療のため、そこに心療内科が加わることになりました。
だから、うつ病をはじめとした精神疾患の人や病気を患っている人というのは、普通の健康な人に比べると、貢献し過ぎなんじゃないかと思うほど、社会(特に病院やお医者さん、そして製薬会社)に貢献していると僕は思うんです。
あなたがいなければ僕が困る

377053 / Pixabay
もう一つ例を挙げてみましょうか。
例えば、あなたがバリバリ元気で、毎日長時間働いていて、ネットさえも見る時間がなければこの記事にたどりつくことはないでしょう。
あまり大きな声では言えませんが、単刀直入に言うと、世の中がみんな元気で何の悩みも無い人ばかりだったら、こうやって記事を書いているブロガーの僕がすごく困ることになるんです。
僕の場合は、こうやって文章を書いているブログに企業や団体の広告を掲載していますが、読者のあなたがこうやって僕の記事を読んでくれることによってお礼として僕に広告掲載費が支払われ、それを報酬として頂いているわけです。
だから、もし、この文章を読んでいるあなたがいなければ、僕がいくら上手な文章を書いてもブログでお金を稼ぐことなんて到底できていなかったし、うつ病も重度のままで今でも寝たきりで引きこもりだったかもしれないのです。
ですのでこうやって僕が今生きているのも、読者のあなたのおかげなんです。
レストランを開いても、食べる人がいなければせっかく作った料理もゴミになってしまいます。
テレビだって同じです。
見てくれる人がいなくなって視聴率が0%になってしまったら、新たな番組は制作されなくなるでしょう。
インターネットも例外ではありません。
スマホゲームだって遊ぶ人がいなくなれば誰も新しいゲームを開発しようとは思いません。
さらに、例えば、あなたが「うつ病 働けない」とか「うつ病 価値がない」などとGoogleで検索すれば、あなたはGoogle社にバリバリ社会貢献していることになるんです。
あなたのようにGoogle検索を使ってくれる人がいなければ、Googleは事業を存続することはできなくなりますし、もちろんブロガーの僕も仕事がなくなってしまいます。
この世の中というものは、食事、映画、音楽、本、ゲーム、インターネット…などなど、食べてくれる人、見てくれる人、聴いてくれる人、読んでくれる人、遊んでくれる人がいなければ成り立たなくなるものばかりなんです。
経済の専門用語を用いると、物やサービスというものは需要があってこそ供給されるのであって、供給過多になってしまうと、需給バランスが崩れて世の中のあらゆる仕組みがうまくいかなくなってしまいます。
経済に参加しているのはお金を稼いでいる人だけではない

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こういうと、
- 「実際にお金を稼いで病院に支払っているのは自分じゃなくて親なんだから自分は関係ない!」
- 「テレビ局やGoogle、ブロガーに自分が直接お金を払っているわけじゃない!」
という意見も出てきそうですが、結局のところお金儲けしたい人は、お金さえ出してくれればその人がどんな状況だろうが構わないわけです。
もっと言うと、物やサービスを売る生産者側からの人からすると、自分たちの物やサービスにお金を使ってくれる人が稼いでいるか稼いでいないかなんていうのは関係ありません。
経済とはこういうものです。(少しドライな感じもしますが…w)
ともかく、どんな人であれ、社会で生きている以上はお金を使いながら生きています。
言い換えると、人間というものは誰もがお金が使って消費活動をしなければ生きていくことができません。
上記の例の一つで見てきたように、僕やあなたのような精神疾患の人が存在することで、精神科医やカウンセラーなど、それが仕事になって食べていけている人も大勢いるんです。
だってお医者さんから見ると、あなたが病気じゃなければ大事な大事な収入源であるお客さん(患者さん)が一人減ってしまうわけですからね。
だからあなたが自分に価値がないと思っていても、必然的にちゃんと社会を支えていることになるんです。
最後に
なんか今の世の中って「お金をめっちゃ稼いでいる人が偉い!」みたいな風潮があるじゃないですか。それを拝金主義っていうんですかね。
だから、僕らはそれを根拠に「働けなくてお金が稼げなかったら価値がない」って考えがちです。
でも、今回のようにマクロの視点で見てみると、お金を稼いでいなくたって、誰もが生きているだけで「消費」として経済活動に参加していることになるんです。
たとえ、あなたが「お金を稼いでいる人の方が偉い」と思っているとしても、その偉い人が稼いだお金はどこから来たのかをたどれば、必ず誰かがお金を支払っているからお金が稼げるわけですよね。
要はみんな持ちつ持たれつの関係なんです。
経済というものは今回見てきたように、消費者(需要)と生産者(供給)で回っていますが、お金を出す人(消費者)がいないと生産者はお金を稼ぐことすらできなくなってしまうもの。
だから僕は、「人は誰であっても消費活動をして経済に参加・貢献しているので、生きているだけで大いに価値がある」と言い切ることができると思うのです。
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