こんにちは。大ちゃんです。
5月5日は日本では「こどもの日」で祝日となっていて、ゴールデンウィークを構成する日の一つでもありますが、こどもの日といえば、子ども、特に男の子のための祝日だとイメージされる方が多いと思います。
もちろん、この日は男女問わず日本で暮らす子どもたちのための祝日なのですが、実はお母さんに感謝する日でもあるということをあなたはご存じでしょうか?
こどもの日は「子どもの幸せを願うともに、母に感謝する日」
早速ですが、内閣府の公式ホームページである「国民の祝日について」というページを見てみると、「こどもの日」の趣旨として、次のようにあります。
こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
このように、「こどもの日」は、子どもたちの幸福を願うとともに、お母さんに感謝する日なんですよね。
しかも、これは祝日法という法律によって定められているものなんです。
でも、なぜ、こどもの日であるのにお母さんに感謝する日なのでしょうか?
実は、子どもが生まれて成長するにあたって、お母さんの存在や役割がどれだけ大きいかということを考えてもらうためなんです。
どういうことかというと、こどもの日が制定された1948年(昭和23年)当時は、今のように産婦人科も多くなく、出産はお母さんにとって命がけで、まさに人生の一大事業でした。
そのことから、
「子どもの成長を祝うということは、自分の命を懸けて産んでくれたお母さんにも感謝すること」
という意味が込められているからなんです。
そのため、法律の条文にも、ちゃんと「母に感謝する」と明記されているんです。
こどもの日は「子どもの幸せを願うとともに、お母さんに感謝する」。
こういった正しい趣旨をご存じである方はとても少ないのではないでしょうか?
母に感謝する日は「母の日」ではないの?
一方で、5月の第2日曜日は「母の日」であることから、
「お母さんに感謝する日は母の日じゃないの?」
と思われる方の方が多いと思います。
さらに、母の日は「こどもの日」と同じ5月で、しかも日にちも近いことから、余計にややこしく感じてしまいますが、結論を言うと、「母の日」っていうのは、日本由来の文化ではなく、アメリカから入ってきた文化なのです。
どういうことかと言うと、こう言えば分かりやすいかもしれませんが、母の日は、クリスマスやハロウィン、バレンタインデーなどと同じ海外から入ってきた文化で、あくまで日本の文化ではないんです。
そのため、カレンダーを見ても分かるとおり、母の日は日本では祝日にはなっていません。
ですが、日本ではこれまで、母の日を商機とする小売店などの商売や広告活動の影響によって、5月5日の「こどもの日」よりも、5月の第2日曜日である「母の日」の方がお母さんに感謝の気持ちを込めた贈り物を行う文化としてすっかり定着していったという経緯があります。
そのため、多くの日本人が「お母さんに感謝する日は母の日である」というイメージがあると思いますが、これはアメリカの真似をしているだけであって、前述したように、日本では本来は5月5日の「こどもの日」がお母さんに感謝する日なんですよね。
だけれども、上記の経緯から、「アメリカの母の日」が一般に普及してしまったので、本来、5月5日の「こどもの日」にお母さんに感謝するという風習は、法律が制定されて60年以上たった今でもまだまだ一般には浸透していないというのが現状とのことだったんです。
最後に
そもそも、こどもの日の起源である「端午の節句」も、元々は中国から伝わってきたものが時代を超えて「こどもの日」となり今に至っています。
ですので、個人的にはお母さんへの感謝の気持ちがちゃんと伝わりさえすれば、日にちにこだわる必要はないと思うのですが、「こどもの日」が母に感謝するという趣旨である祝日だというのにもかかわらず、理解している人は少ないのはなぜだろう?と僕が思ったことから、そうなった経緯も合わせて今回は記事にして紹介しました。
最後に、もし、この記事を読んで、今回紹介した母に感謝するという「こどもの日の趣旨」に共感をされる方は、ぜひ家族や友達など周りの人に伝えたり、紹介したりしていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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