うつ病回復期で「働かなければ」と「働きたくない」がせめぎあっているときの脳と心の状態について

VS

こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。

うつ病の急性期を過ぎ、病状も軽くなってきて「そろそろ働かないとな」と思っているあなた。

さらには、うつ病が回復してきたあなたの元気そうな様子を見て、親や家族から「そろそろ働いたらどう?」と少なからず圧力をかけらている方も中にはいらっしゃると思います。

でも、社会という荒波にもまれ、うつ病になり、一度その社会から投げ出されたあなたは、心の中では本当は「このまま働かずにいられたらなあ。」と思っているのではないでしょうか。

どうでしょう?どんぴしゃじゃないですか?

そういう人はそんな二つの相反する思いが互いにせめぎあい、 「働いていない罪悪感」を抱えながらも「本当は働きたくない」という思いとが、まさに心の中でぶつかって葛藤している状態なのではないでしょうか。

僕も実際、うつ病の回復期に差し掛かりしばらく経った頃はそうだったのでその気持ちはすごくわかります。

だけれども、うつ病になったあなたは「自分の心からの気持ちに素直になっていい」と僕は思うんです。

目次

働きたくない気持ちと働かないのはダメだという気持ちの板挟み

例えば会社に通勤する前の朝、その日に自分の苦手な仕事や嫌いな人と一緒にする仕事の予定があると「今日は会社に行きたくない!」という気持ちで頭がいっぱいになりますよね。

嫌なことが一つならまだしも、何個も重なったらなおさらのこと。

その気持ちは、単純に「会社に行きたくない!」というのもありますが、それをもっとひも解くと、本当は「嫌な思いのする仕事はしたくない!」はという心からの叫びだと僕は思うんです。

でも仕事だから行かないといけない、我慢しないといけない。

そうやって我慢ばかりし続けている生活を送っていると僕やあなたのようにうつ病になるのですが、このように人が会社に「行きたくない!」と考える時というのは、「自分がどうしようもなく心からやりたくないこと」が目の前に迫ったときだけなんです。

だから、うつ病回復期もそれと同じで、働きたくないから悩むというのは、「本当は行きたくないのに行かなければいけない状態」と同じだということができると思うんです。

心と脳が真逆の方向で歩き出している状況

冒頭に書いたように「そろそろ働かないとな」とあなたが思えるようになったのは、うつ病の病状が回復しているのを自分で実感できて初めて思えるようになることなので、本当はいいことのはず。

だけれどもそれと同時に「働きたくない」という感情もわいてくる。

これはいったいどういうことなんでしょうか?

僕も今あなたが感じているこの二つの感情のせめぎあいに何か月も何か月も苦しみながら向き合って、ようやく「これだ!」といった答えが出たのですが、これは結論から言うと「心と脳が真逆の方向を向いて動き始めた状態だから」だと僕は思うんです。

これはうつ病で疲れ切った心も脳も、休んだことによって少しは元気になったときだからこそ生み出される独特の感情だと思うのですが、

うつ病になった外でバリバリ働いていてうつ病になったんだから、また同じように外で働くのはとても危険なんだよ!だから以前と同じように働いたら絶対にダメだよ!と教えてくれているのに対し、

人間、特に大人というものはみんな会社に行って働かないといけないし、実際そうしている人がほとんどなんだから、そうやって以前と同じように外で働くべきだ!という義務感やこれまでの経験による常識で判断してしまうからです。

このように心と脳が元気になっていけばいくほど別方向、しかも真逆に相反して動いていってしまうので、うつ病の症状が軽くなってくるほど、この二つの気持ちのぶつかり合いは大きくなってその葛藤がより苦しいものになっていくのです。

心の教えに従うのも悪くはない

でもこのまま脳の判断だけに従い、心の叫びを無視し続けていると、またうつ病が再発するのはあなたも目に見えているのではないでしょうか。

だって僕もあなたも心の叫びを無視し続けたからうつ病になったんだし、同じ失敗を繰り返すのはあまり賢い選択ではありませんよね。

しかし、正直、あなたの「働きたくない」という心からの純粋な気持ちは、周囲の人、特に家族には受け入れてもらえにくいです。

「働きたくないなんて、そんなのみんな当たり前なんだから我慢して働け!」と、特に親など上の世代の人にはよく言われるのが今の世の中。

それでも、心からの気持ちに従うことは決して悪いことではないと思うんです。

実際問題として、あなたがまだ病状が安定していないにもかかわらず、無理して頑張って、また体調を崩し会社を休むことになったとしても、会社はあなたに、

「本当にすまない、今回は頑張らせすぎた!その治療費も働けなくなった分の給料も渡すから許して!」

なんて絶対に言わないから、僕もあなたもうつ病になったんですよね。

ていうか、もし世の中の会社が全部そうならそもそも心はそんな状態にはなりません。

僕も会社に勤めているとき、連日の仕事続きで、

「しんどいのでちょっと病院に行くために休ませてほしい」

と会社に言っても、

「自分の健康管理もできないのは社会人失格だ」

と逆に怒られましたからね。

(本当は無理させる会社が悪いにもかかわらず・・・orz)

このように、自分の身は自分で守るのが大人の対応ですし、自分の身は自分で守らないと誰も守ってくれません。

だから自分の健康管理のためには働かずに休むということも大切なことなんです

心の声はこんな風に「自分の命が守れるのは自分しかいないんだよ」とちゃんと教えてくれているものなんだと僕は思うわけです。

心の叫びに思いのまま従った方がうまくいく場合が多い

ここからは僕の経験談なので流すように読んでいただければと思うのですが、僕もそんな葛藤の中、なんとか社会復帰しようと普通に会社で雇われて働くことを考えたこともありました。

でも心の中では「命の危機があるので絶対に外で働いたらダメだ!」と叫んでいたので、とりあえず家にいながらお金が稼げないか調べることにしたんです。

そうやって今はブログやサイトを運営をしているのですが、やってみたいことだけやってみたら、ある程度のお金は稼げるようになり、順調とまでは言えないかもしれませんが、少なくとも会社で働いていた時よりははるかに幸せです。

もちろん、ここに至るまでにスランプや苦しいこともあったし、これからもそういうことが幾度もなくあると思うんですけど、あの時、ブログを始める前に周囲や世間の声に流されずに、素直に自分の心からの叫びに従って本当に良かったなあと今は思うんですよね。

だから、心の叫びや教えというのは、これから自分がどうすれば自分の人生がより良いものになるのか教えてくれているサインだと思うんです。

ですので、自分がこれからどうしたいのか、自分の本当の心からの声を聴いてみて、それに従って行動していった方が僕は人生は良い方向に転がっていくんだなと、このような自分自身の経験によって今は心の底からそう思うのです。

今回のお話は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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