僕がうつ病になって会社を退職するまで

うつ病になって退職するまで

こんにちは。だいだいです。

この記事では僕がうつ病になって会社を退職するまでについて書いています。

当記事について

当記事は筆者の当時の体験談をまとめたものです。なお、本文は執筆当時のままで編集や追記を行っておりません。

目次

うつ病と診断

2015年7月、台風が接近していたある日、僕は母に心療内科に連れて行かれ、そこでうつ病と診断されました。

2週間分の薬を処方してもらいました

この時僕は「死にたい死にたい」と連呼し、涙を止めることができませんでした。

うつ病になって始めの2週間ほどはほぼ寝たきり状態でした。

食事も喉を通らず、お風呂にも入ることができなくなりました。

とにかく辛くて悲しくて情けなくて涙が止まらなくなりました。

心療内科を受診した翌日の夜、近所で夏祭りが行われていて、そこから聞こえてくる水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」が僕を余計悲しい感情にさせました。

『ワン・ツー ワン・ツー』
『ワン・ツー ワン・ツー』

ベットに横になり何もせずにしている時に聞いたこの曲は一生忘れることがないでしょう。

会社を休職

もちろん働ける状態ではありませんでした。

僕の仕事は肉体労働だったので心だけではなく体も限界を超えていたんだと思います。

心療内科の先生からうつ病で1か月の休養が必要という診断書を書いてもらいました。

会社の就業規則には休職という制度はなかったと思うのですが、後で給料明細を見ると休職扱いになっていたようです。

始めの1週間は寝たきりが続きましたが、幸い僕は外に出ることは可能な状態でした。

投薬による治療が奏功したのか、2週間ほどで身の回りのことはできるようになりました。

しかしテレビやインターネットを普通に見れる状態ではありませんでした。

特にテレビでニュースなど、悲しい出来事を見聞きすると電源を消してしまうほどでした。

退職を決意

2週間後、心療内科への2回目の受診。

2週間前と比べ「死にたい」と思うことは少なくなっていきました。

しかしこの日、心療内科から帰った後会社から一本の電話が。

それまで電話に出ることも怖くて携帯の電源も切っていたのですが、会社からの連絡だと思ったので電話に出なければと思い出てみることにしました。

電話の相手は直属の上司でした。

電話の内容はこうです。

「明日出れるか?出れないんやったら病状など逐一報告しないといけないだろう。」

高圧的な態度でガミガミ説教をするように電話をする上司。

僕は「はい、はい」としか返事をすることができませんでした。

通話を終えると僕は再び泣き始めました。

「働けない自分はなんて情けないのだろう。」

「自分は他人に迷惑ばかりかけている。」

そんな思いでいっぱいでした。

しかし母と相談すると

「1か月の休職が必要だという旨の診断書を会社に提出しているのにもかかわらず休ませてくれない会社にいても病気が長引くだけだ。」

「そんな会社に居続ける必要はない。病気が治ったらいくらでも働けるよ。」

この日は金曜日。僕の仕事は土日が稼ぎ時の仕事だったので上司は人手が足りなくなって僕に電話をかけてきたのだろう。

会社は常に人手不足の状態が続いていたので僕もそう思いました。

しかし退職という決断。しかも入社して4か月で退職。せっかく苦しい就活を乗り切って正社員になれたのに。これからの人生どうしたらいいのか。でも「楽になりたい」という思いが強かったのです。

土日の二日間、僕はとても悩みましたが母がいうように会社に見切りをつけることを決意。

週明けの月曜日の朝。会社に退職したい旨を伝えようと思いましたが、怖くて電話をかけることができない僕。

22歳にもなって恥ずかしいことでしたが、その時は恐怖心が強くて自ら会社に退職したいということもできませんでした。

就職するのもこんなにつらく難しかったのに退職するのもこんなにつらくて難しいなんて…

母に頼んで退職の意思を代わりに告げてもらうことになりました。

電話には上司ではなく事務の方がでてきたらしく、社長に代わってもらい母が退職したい旨を言ってくれました。

ブラック企業が蔓延しているこの世の中、辞めさせてくれなかったり、研修代を払えなどと言われたりするとどうしようなどとも思いましたが、会社はあっさりこの日付けで退職願いを受理してくれました。

2015年8月。こうして22歳無職うつ病の僕ができあがりました。

退職後の手続き

本当は会社に出向ききちんと挨拶をしてから辞めるべきだと思っていたのですが、上司の顔を思い出すとそんなことはできませんでした。

会社に電話することにも恐怖感を抱いていた当時の僕。

制服など会社からの貸与物の返却、離職届の申請などは全て母にやってもらいました。

事務的な手続きが終わった2015年9月。

ようやく会社とは関わらなくてよくなりました。

会社や上司からの恐怖から逃れた後、ここから僕はうつ病の治療に専念できるようになりました。

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1 COMMENT

eri

休職したいのに受け付けない会社はブラック企業です。
明らかに社員をモノとしか見てないと思います。正社員やってもこんな現実ですし、安定だという考え方は間違っていると思います。

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