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サンクコスト(埋没費用)の呪いとは?具体例を挙げて解説

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サンクコスト(埋没費用)の呪いとは?具体例を挙げて解説

こんにちは。ブロガーの大ちゃんです。

あなたはこれまでの人生の中で「今まで頑張ってやってきたのに今さらここにきて辞めるなんてもったいない!」といったような状況になったことはありませんか?

経済学ではこのような状況を「サンクコストの呪い」と言うのですが、この「もったいない!」という呪縛に取りつかれていると、合理的な選択ができなって、結果的に見ると損をしてしまったという経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。

そこで、今回は人生においてより合理的な選択ができるようになるための考え方として、経済学上のある理論を大学で経済学を専攻していた僕が例を交えて分かりやすく説明したいと思います。

経済学上の理論といってもそんなに難しいことではないので、これからの人生、「損をしたくない!」という人は最後まで読み進めていただくと幸いです。

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サンクコストとは?

冒頭に挙げたような状況に陥った時に重要になってくる考え方として「サンクコスト」という経済学上の理論があるのですが、サンクコストとは、すでに取り戻すことが不可能である費用のことを指します。

サンクコストは英語で「Sunk Cost」と表記し、日本語では「埋没費用(まいぼつひよう)」と訳されます。

「Sunk」とは「沈む」という意味で、沈んでしまって取り返すことのできない状態であることを示しています。

そして「Cost」はそのまま「費用」の意味で、お金や時間、労力などを示すので、サンクコストとは「取り返すことのできないお金や時間、労力」という意味になります。

ここまでは教科書的な説明になるのですが、この説明だけだと分かりにくいと思うので、以下で例を挙げて一緒に見ていくことにしましょう。

例1:つまらない映画を見続けるべきか否か

例えば、Aくんは2時間の映画のチケットを1,800円で購入したとします。

Aくんは映画館に入場し、映画を観始めました。

しかし、Aくんは映画が始まって15分後にこの映画がつまらないと感じ始めました。

こんな時、あなたがAくんの立場なら次のどちらの選択をしますか?

  • そのままつまらない映画を最後まで見続ける
  • 映画を観るのをそこで辞めて映画館から退出する

ちょっと考えてみてください。

映画を観続けた場合、Aくんが失うものは「チケット料金の1,800円」「上映時間の2時間」です。

一方、映画を観るのを途中でやめた場合、Aくんは「チケット料金の1,800円」「これまでに観た15分」は失いますが、「残った1時間45分」はより有効に使うことができます。

この例の場合、「映画のチケット料金1,800円」「つまらないと感じるまでの15分」がサンクコストにあたります。

これらのサンクコストは、映画がつまらないと感じ始めた段階において、上記のどちらの選択肢を選んでも回収することはできない費用です。

ですので、この場合は既に回収不可能である1,800円を判断基準から除外し、「今後この映画が面白くなる可能性」「鑑賞を辞めた場合に得られる1時間45分」とを比較して意思決定するのが合理的です。

しかし、この例の場合において、多くの人は「1,800円も払ったんだから最後まで観ないともったいない!」と思い、回収不可能な1,800円を判断基準に含めて考えてしまいがちです。

これが「サンクコストの呪い」と呼ばれるものです。

例2:チケットを忘れて会場にやってきた場合の価値

では、次の例はどうでしょうか。

例えば、Bくんはサッカーの日本代表戦の試合のチケットを買ったとします。

そのチケットの代金は7,000円でした。

Bくんは1万円までなら日本代表戦のチケットを買っても良いと思っていたため、即決でそのチケットを買いました。

そして日本代表戦の試合当日。

残念なことにBくんは試合会場のスタジアムに到着してからチケットを自宅に忘れてきたことに気づきました。

家に帰って取りに戻っていると、それまでに試合が終わってしまいます。

このままではBくんはサッカー日本代表の試合を見ることができません。

しかし、スタジアムではチケットが7,000円で販売されています。

このチケットを買うと、本来なら7,000円で見れた日本代表の試合に、7,000円+7,000円の合計14,000円支払うことになります

  • 合計1万4,000円支払って代表戦の試合を見るか
  • そのまま試合を見ずに家に帰るか

こんな時、あなたがBくんの立場ならどちらの選択をしますか?

この場合も、あなたが少しでも判断に迷ったらサンクコストの呪縛に取りつかれていると言えます。

最初にチケットを購入したということは、その試合を見ることに少なくとも7,000円かそれ以上の価値があると感じていたからのはずです。

一方、家に忘れてしまったチケットの代金はサンクコストにあたるので、2度目の選択においては、忘れたチケット代を判断材料に入れないことが合理的な判断のはずです。

そうであるならば、再度7,000円のチケットを購入してでも7,000円以上の価値がある試合を見るのが合理的な選択になります。

しかしながら、人間というのは「その試合に14,000円分の価値があるか」という基準で考えてしまいがちです。

日常にはサンクコストが溢れている

上記二つの例は有名な例ですが、実は僕たちの日常にはサンクコストがたくさん溢れています。

例えば、世の中にたくさんある「食べ放題」「飲み放題」「乗り放題」「歌い放題」などの「○○放題」といったサービス。

一見、すごいお得に見えそうですが、ここにもサンクコストの呪いが存在します。

なぜなら、上記の例と同じように、

「せっかくお金を払ったんだから、元を取らないと損!」

「乗り放題なんだから、全部乗らないと損!」

と考えてしまいがちになるからです。

飲食店を例に見てみると、人は「食べ放題」と聞くと、「できるだけ食べなきゃ損」と考えがちになります。

さらに「食べ放題コースは2時間限定」などと制約があると、時間ギリギリまで飲み食いすることだってあります。

しかし、食べ過ぎて体調を崩してしまったら元も子もないですし、時間ギリギリまで飲み食いせずに他のことに時間を使って有意義に過ごすということもできるはずです。

最初にかかる費用がサンクコストであるという考え方ができずに、その費用に固執してしまうと、簡単にサンクコストの呪縛に陥ってしまいます。

過去に支払った費用は取り返すことはできないので、本当の意味で人生を損しないためには、過去の支払いにとらわれず、その時々に応じて考える必要が出てくるのです。

最後に

いかがだったでしょうか。

上記の例で見てきたように、サンクコストとなった費用や時間はどう足掻いても取り戻すことはできないので、意思決定の際には無視するのが合理的なはずです。

しかし、人間は「せっかく~~してきなのに」と、心理的な「もったいない!」という感情によって、サンクコストを無視することができなくなってしまいがちになります。

「覆水盆に返らず」ということわざもありますが、こぼれた水を嘆いても元に戻すことはできません。

サンクコストは、過去にとらわれず、きれいさっぱり水に流してしまってから考えた方がより合理的な意思決定ができるということを教えてくれる非常に重要な概念だと僕は思います。

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書いている人

大ちゃん

社会人1年目で就職した会社で過労・睡眠障害によりうつ病を発症後、休職から退職に追い込まれた26歳の男。現在はうつ病療養の傍ら複数のサイトを運営。当ブログ『夢民島』は毎月5万人以上の人に読まれています。 [詳細]

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