こんにちは。大ちゃんです。
会社に勤めていると所得税や年金、健康保険など税金関係のことは年末調整で自動的に処理される(会社がやってくれる)ので何もする必要はありませんが、会社を辞めて無職になると全て自分で行わないと誰もやってくれません。
そのため、税務署に自分の所得や支払った税金を申告すること(=確定申告)が必要なのですが、「確定申告なんて難しそうだし、そもそもどうやったらいいのか分からない」という方がほとんどなのではないでしょうか。
そういう人の中には「難しいし面倒だから別にいいや」と思っている人もいるかもしれませんが、確定申告は義務付けられているものですし、昨年会社を退職された人は確定申告をすればほとんどの人は払い過ぎた税金が還付されるのです。
僕も昨年(2016年2月)に人生で初めて確定申告をしたのですが、インターネットを使うと意外と簡単に確定申告に必要な書類を作成することができます。
今回は「昨年に会社を退職した人」や「去年少しアルバイトをしたけれど現在は無職」という人向けに、確定申告書をインターネットを使って作成する方法を説明していきます。
また平成28年分以降の申告からはマイナンバーの提出が必要になっています。
今回の記事では、確定申告の際に必要なマイナンバーについても合わせて説明していこうと思います。
源泉徴収票を確認
会社を退職して翌年の1月になると、勤めていた会社から自分宛てに「給料所得の源泉徴収票」という1枚の小さな紙が送られてきます。
源泉徴収票は確定申告をする際に必要なもので、この中には金額がいろいろ記載されていると思いますが、まずは手元にある源泉徴収票の「源泉徴収税額」に注目してみてください。
この「源泉徴収税額」というのは簡単に説明すると、あなたが昨年払い過ぎた税金のことで、確定申告をすると、この源泉徴収票の源泉徴収税額に記載されている額の税金が全額還付されます。
なぜ確定申告をすると税金が還付されるのかというと、会社員の給料については1年間のおおよその見込み額を基に所得税が決められています。
退職すると収入が減少するため、会社に勤めていた時に収めていた税金が払い過ぎとなるのです。
この払い過ぎた税金を取り戻すのが、還付申告と呼ばれるものです。
昨年会社を辞めて、今は無職だという人は「払い過ぎた税金を取り戻す」という還付申告を目的に確定申告をすることになります。
確定申告書の作成方法
「確定申告」と言うとなんだか難しく感じてしまいますが、インターネットを使うと簡単に確定申告の書類を作成することができます。
それではここからは確定申告に必要な書類を作成するやり方を実際の画像を使って説明していきます。
まずは国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
所得税(確定申告書等作成コーナー)|申告・納税手続き|国税庁
その中の「確定申告書作成コーナー(パソコンで申告書等を作成される方)」をクリックします。
次に「⇒申告書・決算書収支内訳書等作成開始」をクリックします。
次の画面へ進むと以下のようになっていますので、「書面提出」をクリックします。
次は事前準備の画面で、印刷を行う際の確認事項を全て確認したらチェックを入れ、利用規約に同意をします。
利用規約に同意をすると以下のような画面になるので、「所得税の確定申告書作成コーナー」を選択します。
すると次は以下のような画面になります。
初めて確定申告をされる方は「左のボタン選択がお分かりにならない方」を選択しましょう。
すると事前確認として1.生年月日、2.申告書の提出方法、3.収入およびその他の質問が表示されるので、生年月日は自分の生年月日、申告書の提出方法は「確定申告書等を印刷して税務署に提出する。」を選択します。
そして3の収入およびその他の質問は「収入は、給料のみである」にチェックを入れ、その他の質問は該当するものがなければ全て「いいえ」を選択します。
次へ進むと「年末調整されていますか?」と聞かれます。
昨年会社を退職した人は年末調整はされていませんので「いいえ」を選択します。
次の所得控除は受けたい控除がある場合は「はい」にチェックを入れます。
退職した後に国民健康保険料や国民年金保険料を自分で払っている場合は、ここで社会保険料控除を選択しておくと社会保険料の控除も受けることができます。
また、医療費控除など、その他の控除を受ける場合もここで選択しておきます。
税額控除も受けたい控除がある場合は「はい」にチェックを入れます。
ほとんどの人は「いいえ」だと思いますので「いいえ」にチェックを入れて次へ進みます。
次にメインとなる収入金額・所得控除等の入力です。
ここの入力を間違えると正しく申告されないので注意してください。
といっても入力は簡単ですので焦らずに正しく入力しましょう。
まず給料所得の入力です。
画像のピンクで囲った「入力する」をクリックすると給料所得を入力する画面になります。
給料所得は退職した会社から送られてきた源泉徴収票を見ながら入力します。
給料所得の入力は源泉徴収票のどこを見れば良いかすぐに分かるようになっているのでとても簡単です。
(クリックすると画像が拡大します。)
多くの人は①支払金額と②源泉徴収税額を入力することになるかと思います。
③~⑦の項目は源泉徴収票に記載があれば入力するようにしてください。
源泉徴収票が空白の項目は画面でもそのまま空白にしておき次へ進みます。
次に進むと⑧社会保険料等の金額を入力し次へ進みます。
源泉徴収票に記載がない場合は「記載がない場合」にチェックを入れて次へ進みます。
⑮、⑯、⑰~23の項目も同じように源泉徴収票に記載があれば入力します。
23支払者は源泉徴収票に勤めていた会社が書かれているはずですのでその会社の名称や住所を入力します。
全ての入力が終わったら次に画像の水色で囲った社会保険料控除を入力します。
多くの人が支払っていると思われる国民健康保険と国民年金はこの社会保険料控除の欄に入力します。
国民健康保険は振り込み時の控えや引き落とし通帳を基にして、昨年自分で支払った合計額を計算し入力します。
国民年金保険は郵送で送られてきた「社会保険料控除証明書」に記載されている額を入力します。
給料所得と社会保険料控除を入力すると入力有無の欄に緑のチェックが入りますので確認をしたら入力終了ボタンをクリックして次に進みます。
すると計算結果が自動で表示されるので、還付される税金を確認して次へ進みます。
次の「住民税・事業税に関する事項」は関係がある人は入力してください。
関係のない人はそのまま次へ進んでください。
最後に住所や氏名などの基本情報、提出先の税務署、還付金の受け取り方法(銀行口座等の入力)を入力します。
そして自分のマイナンバーを入力します。
平成28年分の申告手続きから、新たにマイナンバーの提出が必要となりました。
マイナンバーについてはこの記事の次の項目を参考にしてみてください。
正しく入力されていることを確認したら次の画面へ進み「帳票表示・印刷」をクリックすると、作成された確定申告書がPDFファイルで表示されます。
あとは作成された申告書(PDFファイル)をパソコンからプリンターに出力し印刷をします。
作成した申告書には印鑑を押す欄があるので忘れずに捺印しましょう。
申告期間である2月16日~3月15日の間に源泉徴収票や控除証明書、マイナンバーカードの表裏写し(コピー)を作成した申告書とともに税務署に提出しに行けば確定申告は完了です。
インターネットで申告書を作成しておくと税務署には書類を提出するだけなので税務署が混雑していなければすぐに終わります。
後日、確定申告をした日から1ヶ月前後で入力した銀行口座に税務署から還付金が振り込まれます。
確定申告書類の提出時に必要なマイナンバーについて
なお、平成28年分の確定申告からマイナンバーの提出が必要になりました。
平成28年分以降の確定申告書等の提出の際には、「マイナンバーの記載」+「本人確認書類の提示又は写しの添付」が必要です。
参考重要なお知らせ<申告手続には>:平成28年分 確定申告特集|国税庁
マイナンバーカード(個人番号カード)を作成した人は「マイナンバーカードの表面および裏面の写し」のみで申告できますが、マイナンバーカードをまだ作成していない人は申告書の提出の際にⅠ「マイナンバーの通知カード(番号確認書類)の写し」の他にⅡ「運転免許証や健康保険証などの身元確認書類の写し」も必要です。

確定申告の際の本人確認書類(マイナンバー)について
まとめ
今回は「昨年働いていたけれど現在は無職である場合の確定申告書の作成方法について」説明しました。
また、平成28年分の確定申告からは新たにマイナンバーの記載・提出も必要になっています。
なお、ここで紹介した申告書の作成方法は一例であって、人によっては確定申告のやり方も異なってくるので、詳しくは自分が住んでいる地域の管轄の税務署にお問い合わせください。
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