※本ページの情報は2020年4月時点のものです。最新の情報は各鉄道事業者のホームページでご確認ください。

こんにちは。大ちゃんです。
京阪電車が発売しているおトクなチケットに「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」があります。
これは文字通り比叡山延暦寺を観光するときに使うと交通費が安くなるおトクな割引きっぷ(企画乗車券)なのですが、今回は実際にこれを使うと通常と比べてどれくらいお得になるのか調べてみました。
世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケットとは?

京阪電気鉄道ホームページより
「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は、京阪電車と比叡山を結ぶ電車やケーブルカー、山内のシャトルバス等の交通機関、それに延暦寺の巡拝料がすべてセットになった日帰り用のお得で便利な割引乗車券です。
発売期間
- 2020年3月20日(金・祝)〜12月6日(日)

発売期間は毎年春~秋の期間です。冬の期間は発売されていませんのでご注意ください。
発売額
- 大人:4,000円
- 小児:1,800円

「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は子ども用も発売されています。
通用期間
- 発売日当日限り(※大津線・京なび・KTIC京都等発売分は、発売期間中のお好きな1日)

有効期間は基本的に発売日当日限りなので、利用する際は旅行当日に購入するようにしましょう。
有効区間【乗り降り自由】

京阪電気鉄道ホームページより
電車・バス
- 京阪電車: 全線(京阪線、大津線、石清水八幡宮参道ケーブル)
- 京都市営地下鉄: 三条京阪駅〜御陵駅
- 叡山電車: 出町柳駅〜八瀬比叡山口駅
- 叡山ケーブル: ケーブル八瀬駅〜ケーブル比叡駅
- 叡山ロープウェイ: ロープ比叡駅〜比叡山頂駅
- 比叡山内シャトルバス: 比叡山頂〜東塔〜横川、ロテル・ド・比叡
- 坂本ケーブル: ケーブル坂本駅〜ケーブル延暦寺駅
- 江若バス: 比叡山坂本駅〜ケーブル坂本駅
施設
- 比叡山延暦寺の巡拝 ※東塔・西塔・横川すべて巡拝できます。

比叡山へのアクセスルートは、2つあります。以降、順番に解説していきます。
1つは京都側からケーブルとロープウェイを乗り継ぐルート。
京都側からは京阪電車の出町柳駅から叡山電車に乗り換え、ケーブル乗り場までアクセス。
そこからケーブルとロープウェイで山を登っていきます。
山頂に着いたらシャトルバスで延暦寺がある東堂エリアに移動します。
もう1つのルートは琵琶湖側(大津方面)からバスとケーブルを乗り継ぐルート。
琵琶湖側からは京阪石山坂本線の終点・坂本駅から江若バスで坂本ケーブルまでアクセスします。
後は一気に延暦寺東堂まで登っていきます。
ちなみにこの坂本ケーブルは日本で一番長いケーブルカー路線です。
また、比叡山の山内の移動はシャトルバスが延暦寺の3つのエリアである東塔・西塔・横川を結んでいます。
この「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は、大阪・京都、大津方面から比叡山へのアクセスと、比叡山内の移動が合体していて、有効区間内は1日何度でも乗り放題できるたいへん便利でお得なきっぷとなっています。
さらに「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は比叡山へのアクセスルートである京都側・琵琶湖側2つのルートがどちらとも乗り放題となっています。
そのため、京都側から琵琶湖側へ、またはその逆へと比叡山をまたいで横断するような旅行も楽しむことができます。
なお、「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」には延暦寺の巡拝料が含まれています。
比叡山といえば延暦寺を思い浮かべる人がほとんどですが、世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケットには延暦寺諸堂拝観料である「東塔・西塔・横川共通券」が付いてきます。
発売場所
- 京阪線各駅
- 大津線(京阪山科、京阪石山、京阪膳所、びわ湖浜大津、京阪大津京、坂本比叡山口の各駅)
※駅係員配置時間内に発売 大津線駅係員配置時間はこちら - その他
- 京都総合観光案内所(京なび)京都駅ビル2階
- 関西ツーリストインフォメーションセンター京都(KTIC京都)京都タワー3階
- 琵琶湖ホテル
- 京都センチュリーホテル
- 京都市観光協会
- THE THOUSAND KYOTO
- 京KOKO welcome center
「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」はいくら得する?
京阪の三条駅を起点として計算してみた結果
それでは、「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」を使う場合と、何も使わずに通常の運賃を支払う場合の金額とを比較してどれくらいお得であるのか見ていきます。
まずは、京阪電車の三条駅を起点とし、京都側から比叡山へ上っていき、延暦寺を巡拝して琵琶湖側に降り、びわ湖浜大津を経由し再び三条京阪駅に戻ってくるルートで、「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」を使った場合と、使わない場合の交通費および巡拝料の合計金額を比較してみます。
以下の表はチケットを使わずに通常の運賃・巡拝料とその場合にかかる大人1人の合計金額をまとめたものです。
利用交通機関(ルート)※は施設 | 通常運賃(片道)※は巡拝料 |
京阪電車(三条~出町柳) | 220円 |
叡山電車(出町柳~八瀬比叡口) | 270円 |
叡山ケーブル(片道) | 550円 |
叡山ロープウェイ(片道) | 350円 |
比叡山内シャトルバス一日フリー乗車券 | 1,000円 |
延暦寺諸堂巡拝料「東塔・西塔・横川共通券」※ | 1,000円※ |
坂本ケーブル(片道) | 870円 |
江若バス(ケーブル駅~坂本比叡山口駅) | 210円 |
京阪電車・京都市営地下鉄(坂本比叡山口~三条京阪) | 570円 |
合計 | 5,040円 |
通常の片道運賃および延暦寺巡拝料の合計は上記の表のとおりで、5,040円となりました。
「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」の発売額が4,000円なので、チケットを使えば京阪の三条駅から乗車して延暦寺を観光してから琵琶湖側に降りて戻ってくる比叡山を横断するルートの場合、1,040円得することになりますね。
大阪方面からだともっとお得に!
次に、京阪本線の主な主要駅から乗車した場合を見ていきます。
比叡山内のルートは先ほどと同じで、今度は乗車駅ごとの通常の合計運賃とチケットを利用した場合の差額(得する額)を見ていきます。
計算してまとめてみると以下の表のようになりました。
乗車駅および降車駅 | 巡拝料を含めた通常運賃の合計 | チケット利用で得する額 |
三条 | 5,040円 | 1,040円 |
丹波橋 | 5,420円 | 1,420円 |
樟葉 | 5,580円 | 1,580円 |
枚方市 | 5,620円 | 1,620円 |
寝屋川市 | 5,680円 | 1,680円 |
守口市 | 5,700円 | 1,700円 |
京橋・淀屋橋 | 5,720円 | 1,720円 |
中之島 | 5,850円 | 1,850円 |
このように、出発地が比叡山から遠ければ遠いほど、よりお得になることが分かりました!
しかも「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は京阪電車の全線(京阪線、大津線、石清水八幡宮参道ケーブル)が乗り放題となっているので、比叡山以外の場所、例えば石山寺や宇治方面にも足を延ばしてみることでもっとお得に旅行を楽しむこともできそうですよね。
なお、僕が実際にこのチケットを利用して観光してきた旅行記をこちらの「比叡山横断チケットで比叡山を横断してみた」という別の記事で公開していますので、ぜひこちらの記事も参考にしてみててください。
最後に【世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」でお得に観光しよう!


延暦寺 根本中堂(国宝)
「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」は、特に大阪方面から比叡山延暦寺への参拝と京都・琵琶湖(大津)周辺の観光をする際に最もお得な効力を発揮し、1,000円以上も交通費を節約できる最強クラスの割引きっぷです。
延暦寺を巡拝し比叡山を横断するだけで元が取れるので、基本的に損をすることはありませんし、このチケットの存在を知ったあなたはきっと普通に電車やバスの運賃を払って比叡山に行くのがアホらしく感じてしまうことでしょう。
以上、今回は「世界遺産 比叡山延暦寺巡拝チケット」がどれくらい得するのかについて考察してみました。
当記事があなたの役に立てればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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