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こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。
働いている人の多くは月給や時給という制度の下、自分が働いている時間に対して給料(賃金)を受け取っていることだと思います。
そのため1時間働くよりも2時間、1週間働くよりも10日間と長い時間働けば働くほど多くのお金が稼げるのが当たり前だとあなたを含め多くの人が思っていることでしょう。
それも正しい考えだと僕は思いますが、僕は時給や月給など働いた時間に対して賃金が支払われる働き方を続けるということはデメリットもあると思うのです。
今回は時間と賃金、そして正社員の仕組みからどうすれば世の中頑張った人が報われる社会になるのか考えてみようと思います。
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目次
時給制の問題点
僕やあなたも含め、ほとんどの人はアルバイトを経験したことがあるでしょう。
僕も学生時代は飲食店でアルバイトをしていました。
アルバイトを探すとき、多くの人は時給、つまり自分が1時間働くとどれくらいのお金を稼ぐことができるのかを重視することだと思います。
たとえば、同じ飲食店で仕事内容もそれほど変わらない場合はより高い時給のお店で働きたいと思いますよね。
しかしここには問題点が一つあります。
時給制で働くということは、あなたの仕事によって生み出された成果に関係なく、働いた時間に対して賃金が支払われてしまうということです。
これのどこが問題か詳しく見ていくことにしましょう。
たとえば、時給が800円のコンビニでAくんとBくんが働いているとします。
AくんもBくんも大学に通いながら空いた時間はアルバイトとしてこのコンビニで働いています。
このコンビニでは時給が800円ですので仮に5時間働くと労働者に対してお店から4,000円が支払われます。
この日はAくん、Bくんともに労働時間は5時間です。
Aくんはとても真面目で働き者で接客も丁寧、そして店長に任せられた業務はしっかりこなし、さらには他の従業員の仕事の手伝いもします。
一方のBくんは仕事も接客態度もいい加減、そして店長に任せられた業務もサボり、いつもAくんに仕事を任せ自分は休憩しスマホばかりいじっています。
しかしこのコンビニの時給は800円と設定されておりAくん、Bくんともに5時間働いたので二人ともどちらも受け取った給料(賃金)は800円×5時間で4,000円です。
ここで少し考えてもらいたいのですが、あなたはこの例を見てどう思いますか?
「Aくんがかわいそう」、「Bくんはセコい」、「時給で決まってるんだから当たり前じゃん」などたくさんの意見が挙がることでしょう。
あなたはもうお気づきかと思いますが、これではAくんは仕事を一生懸命頑張るのがバカバカしく思い、Bくんと同じようにサボってしまうことになったり、その仕事を辞めてしまうことになったりするかもしれません。
時給制の最大の問題点はこの例のように「真面目な者がバカを見る」という状態が発生してしまうことです。
とりあえず決められた労働時間(この場合は5時間)が過ぎればどんな成果を生み出したのかどうかに関係なくお金がもらえるので、どうせ同じ時間働くなら楽な方が良いと人間は思ってしまいます。
このように時給制の場合、仕事を一生懸命頑張って成果を上げたことのインセンティブ(報酬)がないので労働者は誰も良い商品、良いサービスを提供しようと思わなくなってしまいます。
だっていくら頑張ろうがサボろうがもらえるお金は同じですからね。
正社員は既得権益だ

月給制で働いている正社員も上記のアルバイトの例と同じことが言えます。
たとえあなたが一生懸命働こうがサボろうが会社に出勤した日に応じて毎月決まった日(給料日)に決まった額の給料をもらうことができます。
とりあえずその日、その時間が過ぎればお金がもらえるので極端な話、会社に出勤して座っているだけでもお金がもらえます。
月給制のメリットは毎月決まった額のお金がもらえるので、毎日の労働時間や生活のことをあまり気にせず仕事に取り組めることができる点ですが、それ以上の額のお金を稼ごうと思ったら労働時間を増やす、つまりは残業をしないと給料を増やすことができないのです。
最近、ブラック企業などの働かせすぎが問題となっていますが、僕は「時間でお金をもらう」という働き方や制度を改めないとなかなか長時間労働を減らすことができないと思います。
ここでもう一つ例を出します。
先ほどのAさんとBさんは大学を卒業して大手企業の正社員となりました。
二人は勤める会社は異なりますがどちらも上場企業の社員として働くサラリーマンです。
Aさんは昔と変わらず努力家で仕事も真面目にコツコツと取り組み、家に帰った後も仕事に関する勉強をし、自分の能力を高めていました。
一方のBさんは相変わらず上司にばれないように自分が誰にも見られていない時は仕事をサボってスマホのゲームばかりしていました。
家に帰ってもスマホゲームばかりで毎日を過ごしていました。
ある日のことです。大恐慌に匹敵する大不況が訪れました。
株価は暴落、倒産に追い込まれる会社もありました。
そしてその不況の中、Aさんが勤める会社は倒産してしまったのです。
Bさんが勤める会社も危なかったのですが、なんとかして生き残ることができました。
Bさんは今でも会社に勤めていますが、Aさんは失業者となってしまいました。
Aさんは就職活動を始めますがこの大不況の影響は大きく何か月経ってもAさんを雇ってくれる企業は見つかりません。
Aさんは努力してきたのにたまたま勤めている会社が潰れたので失業者。
方やBさんはたいした努力をしなくても仕事を続けていられています。
あなたはこのAさんやBさんのように努力ではなく運に左右されている状況をどう思いますか?
この後話はまだ続きます。
Bさんが勤める会社にAさんが面接にやってきました。
Bさんが勤めている会社の社長は「Aさんのような優秀な人材であれば雇いたい!」と思いましたが、この大不況の中、これ以上人を雇う余力はありません。
Bさんが勤めている会社の社長は「Bさんを解雇して優秀なAさんを雇いたい!」と思っても正社員はアルバイトと違い正当な理由がなければ解雇することができません。
もしAさんをBさんの代わりに雇うことができたら会社の業績も伸びたはずです。
そしてそれだけではありません。
努力を続けてきたAさんが報われさらに良い仕事ができるようになり、努力を怠ったBさんが失業します。
しかし正社員という制度があるためこれができないのです。
正社員という制度は一生懸命努力する人が不幸になり、サボる人が幸せになる制度だと僕は思うのです。
今回のAさんのような人が報われるように、少なくとも正社員でも自由に解雇することができる制度になってほしいと僕は思います。
成果でお金が稼げる世の中に
労働者として働く一方、自営業者や起業家などは自分がいくら長く働こうが売り上げがなければ収入はゼロです。
逆に1日に1時間しか働かなくてもモノやサービスが売れれば売れるほど収入は増え続きその収入に限度はありません。
それは労働時間に関係なく、より付加価値のある商品やサービスが提供できるか、言い換えるとどれだけ人の役に立てたかどうかが問われます。
このように成果でお金が稼げる仕組みだと「もっとお金を稼ごうと思ったらどうしたら良いのか?」や、「より人に役立つ商品やサービスを提供するにはどうすれば良いのか?」と試行錯誤して工夫していきます。
そうすると時給いくらだとか月給○○万円とか気にせずに、自分が生み出すべき価値にコミットして仕事ができるようになります。
成果でお金が稼げるようになるとやる気が出て仕事も効率よくこなそうとするはずです。
そうすると仕事の生産性は高まります。
これからは「時間でお金をもらう」のではなく、「自分が働いて出した成果でお金をもらう」働き方が主流になってくるのではないかと僕は思います。
今回のお話は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。