
こんにちは。奈良の大ちゃんです。
先日、葛城古道を歩いてきました。
葛城古道は奈良県御所市に残る古道で「葛城の道」とも呼ばれています。
葛城古道の全長は約13kmで、日帰りでも十分ハイキングを楽しめる距離なのですが、交通の便があまりよくないので、地元に住んでいる僕でも歩きに行くのに少し躊躇していたんですよね。
だけどそんな心配はご無用でした。
今は電車やバスの時刻表もネットでサクッと調べられる時代です。
僕も事前に調べてから実際に行ってみると、無事、葛城古道を歩くことができたので、さっそく電車・バスでのアクセス方法を紹介していきますね。
公共交通機関(電車)での葛城古道へのアクセス

近鉄御所駅改札口。(筆者撮影)
葛城古道の鉄道の最寄り駅は次の2つの駅があります。
この2つの駅は隣接はしていないのですが、距離にすると100mちょっとしか離れていなく徒歩約5分弱なので、分かりやすいですよね。
ただ、ここで一つ注意が必要なのはJRの方は列車の運行本数が少なく、朝のラッシュの時間帯は1時間に2本、そしてそれ以外の時間帯は1時間に1本とかなり少ないのです。
一方の近鉄はというと、こちらは1時間に4本、つまり15分に1本の運行があります。
また、近鉄御所駅は近鉄御所線の終点。
近鉄御所線は駅が4つしかなく、尺土駅で近鉄南大阪線と接続しています。
そして近鉄南大阪線は、奈良の橿原市(橿原神宮前)から大阪の天王寺(大阪阿部野橋)へと、一気に都会へ出ることができる便利な路線。もちろん電車の本数も多いです。
尺土駅から御所駅を結ぶ近鉄御所線は単線ですが片道7~8分ほどなので、葛城古道に電車でアクセスする場合はJRよりも近鉄電車を利用すると便利です。
近鉄御所駅前からバスでのアクセス
葛城古道を歩く際は、南端の風の森を起点として六地蔵石仏へ北上していくコースと、それとは逆に北端の六地蔵石仏を起点として風の森へと南下していくコースの2通りが考えられます。
近鉄御所駅前はバスやタクシーが発着できるターミナルになっていて、葛城古道へはこの駅前のターミナルから発車しているバスでアクセスすることになります。
近鉄御所駅前から六地蔵石仏の近くである「猿目橋」バス停までは奈良交通のバスだと約8~10分ほど。
そして近鉄御所駅前から「風の森」バス停までは交通状況にもよりますが、奈良交通のバスでだいたい15~20分弱。
「早く歩きたい!」と思う方は「南下コースでいいんじゃない!?」と思う方もいるかもしれませんが、ここで注意が必要なんです。
路線バスの本数はとても少ない!葛城古道を歩くには風の森を起点として北上するコースがおすすめ!

奈良交通「風の森」バス停付近。(筆者撮影)
結論としては、葛城古道を歩くには南端である「風の森」を起点にして「六地蔵石仏」へと北上するコ-スを歩くのがおすすめです。
というのも、風の森を経由する路線バスも基本的には1時間に1本しかなく、1時間に1本もない空白の時間帯もあるんです(!)
そのため、南下コースだと葛城古道を歩き終わり、足も疲れて近鉄御所駅へ戻る際、バスを1時間以上待たなければならなくなる場合があります。
ハイキングとなると、歩く速さなど個人差もあるので、目的地に着く時間が読みにくいです。
北上コースの終点となる六地蔵石仏近くの猿目橋バス停も本数は少ないですが、ここから近鉄御所駅までは徒歩で30分ほどですので、最悪バスがなくても歩いて駅に戻って来られます。
しかし、風の森からだとバスがなければ駅に戻るのにはタクシーを呼ぶことになっていまいます。
風の森から近鉄御所駅までは葛城古道分の距離があるので、タクシーに乗ると交通費が莫大になります。
したがって、葛城古道へ電車やバスでアクセスして歩く際は、近鉄御所駅からは奈良交通の路線バスを利用して葛城古道の南端である「風の森」を起点にして歩くのがおすすめです。
「次のバスが1時間以上も後。しかも周りには何もない。。携帯の電池もヤバイ・・・」
ってならないようにしてくださいね。
御所市のコミュニティバスも上手に活用しよう
そしてもう一つ、葛城古道を電車・バスでアクセスする際に知っておきたい情報があります。
それは御所市が運行している地域のコミュニティバス「ひまわり号」。
運行本数は上記の路線バスよりも少なく、1日に3本しかありませんが、電車の時間が合えばこのコミュニティバスを活用するのもアリです。
運賃も100円と路線バスと比べて安いですし、西回りコースのルートは路線バスとは異なり葛城古道に沿って通っている県道御所香芝線(通称:山麓線)を通るので、途中のバス停で降りコースの途中から歩くといった使い方もできます。
実は今回、僕はこちらのコミュニティバスを利用させていただきました。
近鉄御所駅から風の森までの所要時間は路線バスの倍の30分ほどかかってしまいましたが、電車の時間がちょうどだったので、待ち時間が少なくて済みました。
ただ、コミュニティバスのため路線バスよりも所要時間がかかってしまいますし、あくまでも観光客のためではなく地元の市民の方のために運行されているバスなので、満席の場合は席を譲るなどの配慮は忘れないようにしてくださいね。
最後に

葛城古道・橋本院境内から金剛山を望む。(筆者撮影)
今回は葛城古道への電車・バスでのアクセス方法を紹介しました。
葛城古道への最寄り駅は近鉄御所駅とJRの御所駅の2つがあり、どちらの駅も離れてはいませんが、JRは電車の運行本数が少ないので注意が必要です。
また、葛城古道を歩く際は、バスの本数がとても少ないので、風の森を起点とし、六地蔵石仏へ北上するコースを歩くのがおすすめです。
葛城古道は同じく奈良にある古道の「山辺の道」よりは知名度も低く、今回見てきたとおり交通アクセスもあまりよくないためもあってかそれほど人気がないのは否めません。
しかし、沿道には素敵な寺社仏閣も多く、他にも町、田畑の中、森、畦道、そして時には山の中など色んな所を歩くコースなので歩いていて楽しいですし、景色や雰囲気がとってものどかで気持ちの良い道です。
バスの本数は少ないので、計画を立てずにいきなり行くのはおすすめできませんが、事前に電車やバスの時間を調べてしっかり計画を立てれば初心者の方でも十分ハイキングを楽しむことができるので、ぜひ葛城古道を歩いてみてくださいね。
当記事が葛城古道へアクセスする際の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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