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こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。
人がうつ病になる原因はストレスだとよく言われますが、その中身は仕事や勉強の悩み、人間関係の悩みなど人によってさまざまです。
僕がうつ病になった主な原因は過労だったのですが、今回は実際にうつ病になった僕が人はどんなストレスを受けたときにうつ病などの精神疾患になりやすいのか考えたことを書いてみようと思います。
なお、この記事に書いていることはうつ病の一患者である僕自身の見解であって専門的な内容ではないので参考程度に読んでいただけたらなと思います。
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目次
ストレスには2種類ある
短期的ストレスと長期的ストレス
僕が考えるに人が受けるストレスというものは大きく分けて2種類あると思っています。
それは短期的なストレスと長期的なストレスの2つです。
短期的ストレスとは
文字通りの意味になるのですが、短期的ストレスというのは短い期間にだけ受ける限定的なストレスを意味します。
短期的ストレスは「今この時点では辛いけれど今、この時を乗り越えれば後は必ず楽になる」というように「今」という短期間にだけ受けるストレスのことです。
この「短期」という期間の長さは人によって異なると僕は思いますが、「後3日仕事を頑張ったら連休だ」、とか「後3週間学校に行けば夏休みだ」というように今、この時点で受けているストレスからは時間が経過すれば必ず解放されるとそのストレスを受けている時に分かっている状態のことを指します。
長期的ストレスとは
一方、長期的ストレスとは「終わりの見えないストレス」のことです。
たとえば、仕事で転勤となり嫌な上司のもとで働かなくてはいけなくなった時。
次に自分またはその上司が異動になる時期が分かっていれば別ですが、異動の時期も分からずずっと辛いのを我慢しているとストレス状態がずっと続くことになります。
嫌な上司だけではありません。
想像はしたくないのですが、いくら頑張って頑張って一生懸命働いても給料が全然増えずにいる状態、自分がやりたくもない仕事を定年までずっと毎日続けなければいけない状態、学校でいじめを受けていて卒業するまでずっと毎日我慢して学校に行かなければならない状態、何社も何社も面接を受けても一向に内定を得られない状態など(書いているだけで苦しくなってくるのでこれぐらいにします。)は全て長期的ストレスに当たります。
つまり今受けているストレスがこれから先の未来、長きに渡って受け続けなければならない状態が続き、かつそのストレスがいつ終わるのか読むことができない状態のことを指します。
ちなみに僕はうつ病になった当時、過酷な労働の終わりが見えないことにストレスどころか恐怖を感じていました。
定年までこんな風に働かなければならないならいっそ死んだ方マシだというところまで追い込まれました。
良いストレスと悪いストレス

以上、ストレスを短期的ストレスと長期的ストレスの2つに分けてみてきましたが、ストレスにも良いストレスと悪いストレスがあります。
ストレスと聞くと悪いイメージばかりが先行してしまいがちですが、ストレスにも良いストレスというものがあります。
ここであなたも考えてもらいたいのですが、上記で挙げた短期的ストレスと長期的ストレスのどちらかを必ず選ばなければならないとすればどちらを選びますか?
あなたが完全なドMでなければ当然短期的ストレスの方だと思います。
僕は良いストレスは人間を成長させてくれるものだと思います。
たとえば学生時代には定期的にテストがあります。
誰もテストが大好きだという人はいないと思いますし、多くの人がテストは嫌だという認識だと思います。
しかしテストが終われば何がありますか?
そう、夏休みや冬休みなどの長期休暇です。
「テストは嫌だけど、これを乗り切ったらいよいよ夏休みだ~!だから勉強頑張るぞー」と思いながら学生時代を過ごした人も多いのではないでしょうか。(僕もそのうちの一人です。)
これは良いストレスにあたります。
良いストレスとは自分を奮い立たせたり、やる気にさせたりするような刺激があるストレスであってこの良いストレスはテストの例のように短期的ストレスに該当します。
一方、悪いストレスはまさに長期的ストレスの項で挙げたような自分が苦しくなったり嫌な気分になったりやる気をなくしてしまうような刺激のあるストレスのことを言います。
テストの例ではテスト期間中は確かに嫌な気分にはなりますが、そのストレスによって頑張ろうと思うのであればこれは良いストレスでありテスト期間も永遠に続くわけでもないので短期的ストレスです。
しかし頑張っても頑張っても報われない状態が続きその状態がストレスとなっているのならばこのストレスは悪いストレスであって長期的ストレスです。
今、自分が受けているストレスは良いストレスか悪いストレスか、このどちらであるかを見極めるためには短期的なストレスなのかそれとも長期的なストレスであるのか考える必要がありそうです。
そしてその長期的で悪いストレスから自分の努力ではどうしても逃れられない状態に陥った時、人はうつ病等の精神疾患になるまで追い込まれるのではないでしょうか。
個人的な意見ですが、社会人も学生と同じように長期休暇があった方が仕事の効率も上がり病気になる人が減るのではないかと思っています。
ご褒美がないストレスからは逃げるべき
一昔前、高度経済成長期は辛い時期を頑張れば必ず報われる時代でした。
その当時、辛い時期というのは短期的ストレスであって、頑張れば必ず報われるものでした。
そのため多少の辛いことは乗り越えられて見返りというご褒美もありました。
だからいくら辛くてもまた頑張ることができたのでしょう。だって頑張れば頑張るほど明るい未来が待っていたのでしょうから。(僕は当時の人間ではないので推測でしか書けませんが…)
しかし今は違います。失われた10年がいつのまにか20年となり低成長時代が続いています。
政府は成長戦略とか言ってますが僕は個人的に高度経済成長が再び日本にやってくるとは思いません。
頑張っても頑張っても給料は上がらず生活は苦しいまま。
この先ストレスを我慢したら我慢しただけの楽しみが必ずやってくると思えないならば何を根拠にして頑張れば良いのか分かりません。
うつ病などの精神疾患の患者が増えているのも経済成長に反比例しているのではないでしょうか。
と、ストレスの話が経済の話まで飛躍してしまいましたが、僕は頑張ったら頑張った分だけの見返り(ご褒美)がない環境からはいち早く抜け出すべきだと思います。
今ストレスだと思っているストレスが長期的ストレスの場合はそのストレスに立ち向かって頑張るのではなく逃げる方が賢い選択だと僕は思います。
いつ報われるか保障もない環境で努力するよりも、頑張れば頑張るほど報われる環境に身をおいた方が精神的に良いに決まっています。
今の仕事が辛く今後も同じような環境で消耗するより、ここは思い切って今の仕事を辞めて新しい仕事を見つける方が良いのです。
ストレスは短期的か長期的かで薬にも毒にもなるので、長期的ストレスに蝕まれ続けていて気づいたときにはうつ病になってしまったということがないようにストレスとの付き合い方を考えた方がよさそうです。
今回のお話は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。