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こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。
今回はうつ病時の「回復度合い」について。
うつ病は一般的に回復期に差し掛かってくると、体調が良い日と悪い日が不規則に繰り返され、年月が経つにつれてその状態は徐々に収まっていき、だんだんと寛解に向かっていくと言われます。
実際にうつ病の療養3年目の僕も、今は最初の1年目よりは体調の悪い日は明らかに少なくなっていて、こうしてブログの文章を書けるほどには回復しています。
ただし、これでもうつ病による症状は未だにあって、特に朝起きた時の体調によって、その日の活動が左右されるといっても過言ではありません。
たとえば、たとえ夜眠ることができたとしても、朝、起きたときに身体が軽くてやる気も出てくる時と、身体が鉛のように重くて何もやる気が起きない時の両方があるのです。
今回はそのようなときの「うつ病の回復度合い」について書いていきます。
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目次
うつ病ではない人は一晩寝ると回復する
これは当たり前の話だと思いますが、たとえば、仕事や旅行でもなんでもいいですが、1日目いっぱい働いたり遊んだりした日の夜。
そんなすごい身体的な疲れでクタクタになって家に帰ってきたときっていうのは、たしかにその帰ってきたときっていうのはしんどいけれど、一度寝て朝、起きてみると、体力が回復して元気になっているじゃないですか?
僕がうつ病になる前、ちょうど学生時代は、夜遅い時間、たとえば日付が変わるぐらいまでバイトをして、家に帰ってきたときはものすごいクタクタだったとしても、一晩寝ると朝には疲労感もだるさも抜けているので、次の日も普通に学校やバイトに行くことができました。
うつ病の人は寝ても回復しない
一方、うつ病になった後の僕。
なってすぐの急性期は睡眠障害がひどくて眠ることができなかったですので、そんなことを気にする余裕すらありませんでした。
しかし、回復期にさしかかり、眠れるようにもなってきて、十分な睡眠が取れる日も出てきました。
それでも、翌朝になってもうつ病になる前の元気な時のようには回復せずに、前日のクタクタな疲労感や倦怠感がそのまま残ったまま目覚めます。
そうなると前述したとおり身体が鉛のように重くなっていて、そんな日はブログを書こうと思うどころか、身の周りのことをするのさえ難しくなります。
僕はうつ病になってから1年半くらいまではほとんど毎日がこの状態で、仮に夜眠れて朝起きても、まるで重労働から帰ってきたときのような状態でした。
そんな時は逆に、「人が眠ると回復する」ことの方が不思議とさえ思ってしまいます。
むろん、時間が経つにつれ、そういう日は徐々に少なくなっていきましたが、それでもうつ病になる以前のような、朝起きて元気になっている日が現れてくるようになったのは、うつ病になってから2年以上過ぎた時期です。
うつ病の人っていうのは「体力を回復せずにゲームを攻略しようとしている」ようなもの
話は変わりますが、「ドラゴンクエスト」や「ポケットモンスター」などのRPGのゲームっていうのは、モンスターを戦わせてレベルを上げ、強くしていきながら冒険を進めていきますよね。
そして戦闘でモンスターがダメージを受けてしまったら、町や村の宿屋などに寄って、そこでいったん回復してから再び冒険に出発します。
場合によっては、アイテムなどでHP(ヒットポイント)を回復することもあるでしょう。
でも、ゲーム内の回復場所や回復アイテムが一切機能しなくなったらどうでしょう?
あっという間にゲームの難易度は増して、攻略するのが困難になるのは目に見えています。
ゲーム用語に「縛りプレイ」という言葉があって、この言葉は「本来ゲーム側からは設定されていない制限(縛り)を自ら科す事によって、より難易度の高いゲームをプレイする」という意味ですが、ゲーム内のすべての回復を制限してしまうというのはいくらなんでも攻略不可能な無理ゲーになってしまうのではないでしょうか。
あくまで「縛りプレイ」は自発的に行うことですので、うつ病とは違いますが、うつ病の症状もこれとよく似ています。
そしてもう一つゲームと違うのは、今回説明してきた「うつ病の回復度合い」っていうのは、ゲームのHPのように目に見えるものではないので、うつ病ではない健康な人には理解されにくいものです。
でも、裏を返して言うと、うつ病というのは僕の経験上からも、「ずーっとクタクタな状態が続く病気」であるとも言えます。
夜疲れて家に帰ってきた状態がずっと続いている状態。
言い換えると、うつ病の人っていうのは「体力を回復することができないのに人生を攻略しようとしている」と言うこともできるのではないでしょうか。
僕はこれがうつ病特有の症状であると思います。
最後まで読んでいただいたあなたには、うつ病の人とかかわるときは、「ずっとクタクタな状態」であることを頭の片隅にでも覚えておいて接してくれたら、うつ病のいち患者である僕としても嬉しいです。
今回のお話は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。