こんにちは。うつ病再発防止期の大ちゃんです。
僕は1年前にうつ病になりようやく今月から薬を飲まずして眠れるようになってきました。
自分では回復期から再発防止期に入ったのかなと思っています。
今回はうつ病の回復期や再発防止期の人がうつ病であることを隠すべきではない理由について書いていこうと思います。
うつ病は隠すべきか否か
うつ病であること、またはうつ病であったことを周囲に知らせるべきか否か。
うつ病で療養している人は誰しも考えることだと思います。
僕はうつ病であることは積極的にオープンにすべきだと思っています。
ここからは僕の体験をもとにうつ病はオープンにすべき理由を書いてみようと思います。
友人にカミングアウト
うつ病になって2ヵ月経った僕はLINEのタイムラインにこんな文章を投稿していました。
このブログを立ち上げる半年以上も前のことです。
うつ病と診断されて約2ヵ月。
会社を退職してから約1ヵ月半。
薬のおかげでようやく体が落ち着いてきたけど、生きる意味が分かりません。働く意味がわかりません。社会貢献したいと思って4月はバリバリ頑張るぞ!と思ってたけど、体壊してまで長時間働くことがいいことなん?まだ気持ちの整理がつきません。家族はゆっくり休んでって言ってくれてるけど、これからの生活考えたら不安で不安で仕方ないです。生きてる意味が分からないです。誰かアドバイス頂けたら嬉しいです。
「生きる意味が分からない」と2度も書いている通り、今振り返ってみてもこのころが精神的には一番つらかった頃だと思います。
僕はこの投稿で初めて家族以外の人にうつ病であることをカミングアウトしました。
実際この時はまだ急性期で僕はうつ病であることを隠すべきか否かで悩んでいたのではなく、本当にこのつらさを誰かに知ってもらいたくて投稿したのですが、このカミングアウトは結果的には良かったと思っています。
なぜなら僕はここで一旦肩の荷が降りたというか楽になったという感じだったからです。
このカミングアウトをするまでは「自分はうつ病になんかになってしまい働けなくなってとても情けない」、「同年代の友達は今日も頑張って働いているのに自分はなんて惨めなんだ」と思い自分を卑下していました。
しかしうつ病になって働けなくなったことを公言することによりそう思うようなことはだんだんと少なくなってきました。
この投稿から僕は自分の苦しい状況をLINEのタイムラインに吐露するようになっていきました。
「働けないのは仕方ない、寛解すればまた働ける」、「他人は他人、自分は自分」。
始めのうちは悲観的になっていたことが多かったですが少しずつこう思うことができるようになりました。
これは病状がマシになってきたのもありますが、まずは自分の状況を受け入れることが大切なのかなあと僕は思います。
というのもこのカミングアウトをするまでは「自分は強い」、「うつ病なんかではない」と思う自分がまだ心のどこかに残っていたんだと思います。
しかし身体と思考が思うようにならない現実。
その現実から当時の僕は目を背けていたんだと思います。
でもまず現実を受け入れることから。
それを文章で表現しカミングアウトをしたことによって僕は「自分がうつ病だ」という事実をようやく受け入れる体制ができたのだと今は思っています。
うつ病の症状があるにもかかわらずらずうつ病だと思っていない人を精神科や心療内科に連れて行くのが困難なように、まず自分自身が「うつ病になったんだよ」と納得することからうつ病の療養は始まるのではないかと思います。
全世界にカミングアウト
始めのカミングアウトから約1ヵ月。
僕はその日の病状やその日にやったこと、思ったことを日記につけ始めました。
そしてその日記をインターネット上のブログに転載しました。
匿名ですが、ここで全世界に「自分はうつ病だ」と公言したことになります。
現在は「文章を書いて人の役に立ち、そんでもってお金も稼げたら一石二鳥じゃん」と思いながらブログを書いていますが、この時はただ自分の病状を記しておこう、そして上記の投稿の通り人生に悩んでいたので自分の思考を整理するためにブログを書き始めました。
「生きる意味が分からない。でも生きていかなければならない。」
「このままでは普通には働けない。何とかしてお金を稼げなければ。」
「でもうつ病になった事実は消すことができない。どうやって働けばよいのか。そして再発はもっと怖い。」
この時はこんなことばかり考えていました。
しかし今は「自分が書いたことが誰かの役に立てればこんなに嬉しいことはない」と日々思いながらマイペースで記事を投稿しています。
ちなみに僕のプロフィールには病歴を載せています。
僕はこれをブログだけでなくリアルでも堂々と紹介できるようになった時がうつ病が完治した時だと思っています。
うつ病はオープンに
ここまでは僕の体験を基に話をしてきましたが、うつ病だった人やうつ状態の人が社会復帰する際には勤め先の会社には打ち明けない人が多いと言います。
僕はこれがうつ病を再発させる原因だと思っています。
例えばうつ病やうつ状態の人がうつ病であることを会社に隠して働き続ける状況を想像してみてください。
「今日は眠れなくてすごい調子が悪い。でも先輩や同僚に迷惑がかかるから休めないなあ。」
こんな状況で頑張ってもうつ病が悪化するだけだと僕は思います。
そして仕事の生産性も上がりません。
僕は会社にも上司にも同僚にもうつ病であったことを理解してもらいながら働かないとたとえ寛解していたとしても再発する可能性が高くなると思います。
それならうつ病であることをオープンにしてうつ病のことを理解してもらえるような職場を探した方が自分のためににも会社のためにもいいはずです。
うつ病であることを理由に採用を見送るような会社にわざわざ隠してまで勤めてもいずれは会社や仕事が原因でうつ病が再発してしまうでしょう。
僕は同じ失敗をしたくはないのでそんな会社には勤めたくありません。
そしてうつ病になって不幸になる人を少しでも減らしたいので、うつ病はどんどんオープンにすべきだと思っています。
「オープンにしたらどこも雇ってくれないのではないか。」という考えはうつ病患者の方から捨てて社会を変えていかなければならないと僕は思います。
うつ病療養中でも安心して働ける場所が増えることを望みます。
そのためにはまずうつ病患者自身からうつ病であることを周囲に知らせることが重要だと僕は思います。
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