本当の「心の豊かさ」は無駄や非効率の中にある

心の豊かさ

こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。

現代は技術が進んで経済的にも豊かになり、「効率化」「生産性」がますます叫ばれる世の中になってきていると感じています。

僕も作業を効率化して生産性をアップさせていくことには賛成ですし、人間が嫌々しなければいけない仕事はなるべく早くロボットやAIに任せるべきだと思っています。

だけれども、何でもかんでも「効率化」や「生産性」を求めていった結果、それと引き換えに「心の余裕」をなくしてしまった人があまりにも多いんじゃないの?とも思ってしまうんです。

今回はそんなお話です。

目次

モノが有り余った現代は何でもかんでも「速さ」や「便利さ」といった効率化や生産性が求められる時代に

技術の進歩や発展、そしてインターネットの普及に伴い、僕らが生活するこの現代は、ますます「効率化」や「生産性の向上」が叫ばれています。

たとえば、昔は移動するのにも馬車しかなくて、何日もかけて山や川を越えていましたが、今では新幹線や飛行機に乗れば日をまたぐことなくあっという間に移動することが可能です。

また、スマートフォンと言われる携帯電話が普及する前は、紙とペンがなければその場でメモを取ることもできませんでしたが、今ではスマホさえあれば簡単にメモを取ることだって可能です。

こうなると、僕は、

昔と違って今は便利な時代だよな~

と思う人がいる反面、

「何でもかんでも無駄なことは徹底的に省いて効率重視で取り組んでいかなければならない・・・!」

「なるべく費用をかけずに利益を上げていかなければならない・・・!」

などと、「効率化」や「生産性」にとらわれ過ぎて逆に苦しんでいる人が増えているのではないか?と感じることがあります。

だから僕は、速さや便利さといった「効率化」や「生産性」が求められる現代こそ、あえて「無駄」や「非効率」なことをやってみることが結果として「心の余裕」につながっていくのでは・・・と感じるのです。

効率化や生産性が求められる時代においては、「暇で無駄な時間」を罪悪感を抱くことなく楽しめることが最大の「贅沢」になる

仕事をはじめ、移動時間はもちろん、さらにはLINEラインの返信などプライベートでも「速さ」が求められ、日々の生活の中では、コンビニやネット通販に代表されるような「便利さ」が求められる現代。

そんな時代を僕たちは生きています。

しかし、そんな時代を生きる僕らが「心の余裕」を取り戻すために本当に必要なことは、「効率化」や「生産性」をさらに追求していくことではなく、逆にあえて「無駄」で「非効率」なことを選んでいく勇気だと僕は思うんです。

たとえば、僕は学生の頃、JRの普通電車が1日乗り放題となる「青春18きっぷ」を利用して旅行に出かけたことがあるのですが、このきっぷでは新幹線や特急列車には乗ることができません。

ですので、新幹線を利用するのとを比べると、目的地に着くまでに倍以上の時間がかかってしまいます。

これは旅費の節約にはなりますが、単に目的地に「移動する」ためだけなら、そんな選択は時間の「無駄」になりますし何より「非効率」です

しかし、この「移動する」時間を使い、車窓を眺めながらゆったり過ごして日常の喧噪から離れることもできますし、流れる車窓に飽きたらゆっくり本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすこともできます

もちろん、目的の観光地を巡るのも楽しかったのですが、この列車での移動の時、僕はなんて贅沢な時間の使い方なんだろう・・・!」と心から思いました。

このように、僕は「暇」な時間というのは、一見「無駄」で「非効率」で「非生産的」な時間のように見えて、実はとても「贅沢」な時間だと思うんです。

それでも、

「いやいや、やっぱり無駄で非効率なものなんて許されない!」

と思うのならば、ちょっと昔の「あの頃」を思い出してみてください。

あなたにもあるはずです。

たとえば、子どもの頃、仲の良い友達と時間やお金を気にせず、くだらないことで遊んで笑いあった日々・・・

そして、きっと何の理由もなく「ただ楽しいから」夢中になって取り組んでいたことっていうのは誰にでもあるはず・・・

そんな、効率や生産性を考えることなく心から楽しめる物事や体験こそが、僕ら人間を「人間らしく」そして「心を豊かに」させてくれるのではないでしょうか?

現代を生きる人々は文字通り常に心を亡くして「忙しく」動き回っています。

だからこそ、「暇である」という最大の「贅沢」を罪悪感を抱くことなく楽しめるようになることによって初めて「心に余裕」を持つことができ、結果としてそれが豊かで幸せな人生を送ることにつながっていくのでは・・・

と強く思うのです。

本当の「心の豊かさ」は効率可や生産性向上の先ではなく無駄や非効率の中にある

たとえば、朝早く起きて美味しい朝食を食べてから余裕を持って出勤し、帰りは残業なしで早めに帰宅し家族そろって夕食を囲んで団らんし、食後は読書なりゲームなりして自分の好きなことをして過ごす・・・

そして休日は自然豊かな公園へ散歩に出かけてリフレッシュしてみたり、たまには山へ森林浴に出かけて英気を養ってみたり・・・

これって一見すると一般的に多くの人がイメージする「普通の生活」だと思いますが、現代では、こういった「普通の生活」でさえできない人ってけっこう多いと思うんです。

あなたやあなたの周りではどうですか?

僕も会社で働いているときはまさにそうで、毎日毎日残業続きのうえ、おまけに休日出勤もあり、家には寝に帰るだけのような家と会社を往復するだけの生活を続けていました。

そういう生活を続けているうちに心も身体も壊れてうつ病になってしまった経験があるのですが、今となってはそれは当然のことだったんだなと思います。

いくら生活のためだとは言え、仕事をするために生活が犠牲になってしまうと、いずれは生活自体が破綻はたんしてしまいます。

このように、なんでもかんでも「効率化」や「生産性の向上」が求められる現代ですが、本当の「心の豊かさ」というのは「効率化」や「生産性の向上」の先ではなく、むしろ「非効率」の中にあるものなのです。

そして、あえて「無駄」や「非効率」なことを選ぶというのが、現代人が幸せに生きていくために求められている能力なのかもしれません

今回のお話は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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