【金は天下の回りもの!?】お金の3つの役割とお金の働きを解説

こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。

僕たちが生活するうえで、何気なく使っている「お金」。

もし、この世にお金がなかったら、僕たちの暮らしはどうなってしまうのだろう?

いきなり突飛すぎる話かもしれませんが、あなたもちょっと想像してみてください。

スーパーやコンビニでの買い物、電車やバスでの移動、映画鑑賞やスポーツ観戦、学生であれば受験や学費、それに毎月のお小遣い…などなど。

お金がなければ、おそらく、いろいろ困ったことになるに違いないでしょう。

それでは、お金がなかったらどんな風に困るのか。

言い換えると、お金はどんな風に役立っているのか。

今回は、そんな「お金」の役割や様々な働きについて、大人はもちろん、高校生や中学生にもわかりやすいように大学で経済学を専攻していた僕が説明していこうと思います。

当記事を最後まで読めば・・・

お金にはどのような役割があるのか分かり、お金が世の中でどういった働きをしているのか分かります!

目次

お金には3つの役割がある

stevepb / Pixabay

まず、これだけは必ず知っておいてほしいのですが、お金には次の3つの役割があります。

  • 価値尺度
  • 交換手段
  • 貯蓄手段

ここから、お金の3つの役割を上から順番に詳しく見ていくことにしましょう。

価値尺度

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今、ここに、同じ大きさで見た目ではそっくりな二つのダイヤモンドがあるとします。

もし、その二つを見せられて、「どちらに価値があるか」と尋ねられたらあなたはどうしますか?

普通では、僕もあなたも答えられないはずでしょう。

だってそんなの見た目で判断はできないですからね。

そこで、僕たちがお店に行くといつも目にする値段(価格)が登場することになります。

ダイヤモンドAは100万円ダイヤモンドBが1億円だと分かったらどうでしょう。

ほとんどの人が「Bの方に価値がある」と判断することでしょう。

お分かりのとおり、この場合の判断基準は、もちろん「値段」です。

あなたもそうだと思いますが、「値段の高いもの方が安いもの方より大きな価値がある」と考えたからこそ、ダイヤモンドBに軍配を上げたわけでしょう。

このように、値段、言い換えれば、お金の数量(金額)の比較によって、僕たちはモノやサービスの価値を判定することができます。

逆に言うと「お金」という存在がなければ、こんなことはできないわけです。

つまり、お金には「価値を測るものさし」(価値尺度)としての役割があるということができるのです。

ただし、ここで一つ注意点があります。

それは、値段には「個人の価値観」は反映されていないという点です。

たとえば、上に挙げたダイヤモンドAが親の形見であったり、婚約指輪に使われたものだったりすれば、当人によっては値段の問題ではなくなることもあります。

「お金で買えない価値がある」というフレーズを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、思い出や幸せなど、人の気持ちの価値は、金額では測れない面もあるということをここでは付け加えておきます。

交換手段

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次に、僕たちにいちばん身近なお金の役割を見ていきましょう。

何でもいいですが、学生も読んでいると思うので、たとえば、シャープペンシルや消しゴムなどの文房具、さらには勉強に使う参考書など、お店でモノを買うときには、必ずお金とそのモノを引き換えていることだと思います。

ですので、もし、お金がなかったら何か別の「引き換えられるモノ」を用意する必要が出てきます。

それも、その「引き換えられるモノ」というのは、自分が持っていて、しかも、相手が欲しがっているモノでなければ引き換えができないというわけです。

このように、お金が存在しないと必要なモノを手に入れることが困難になってしまいます。

しかし、お金があればいとも簡単に引き換えが成立します。

このような交換に際してのお金の役割を「交換手段」または「決済手段」と言います。

貯蓄手段

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そしてもう一つ、お金の「貯蓄手段」としての役割を考えてみることにしましょう。

交換手段の説明で見てきたとおり、お金がなかったらモノとモノとの交換、つまり物々交換をするしかなくなります。

あなたがお金のない、そんな世界にいると仮定して今どうしても食べたい果物があるのですが、この果物を持っている人が大の魚好きで、50尾の魚となら交換してもいいと言っています。

しかし、1日で釣れる魚はどう頑張っても10尾ほど。

5日で50尾になる計算ですが、そんなに時間をかけて釣っていると最初に釣った魚が腐ってしまいます。

これではいつまで経っても、その果物は手に入りません。

それではお金が存在する世界ならでどうでしょう。

1日10尾を売ってお金に変え、そのお金を置いておくということを繰り返せば、5日間で50尾の魚を買うことができるお金になります。

そうすれば、あなたはめでたく食べたかった果物を手に入れることができます。

つまり、お金にはこうやって見てきたように「将来の消費のために価値を保存できる、貯めておくことができる」という「貯蓄手段」としての役割もあるのです。

お金の働き

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以上のことから、お金には「価値尺度」「交換手段」「貯蓄手段」という、3つの役割があることが分かりましたが、ここからは、そのお金が、実際にどのように、僕たちの暮らしの中で働いてくれているかを、少しですが順序立てて見ていくことにしましょう。

まず、今あなたの財布の中に入っているお金はどうやって得られたものでしょうか。

ちょっと考えてみてください。

大人なら仕事、学生ならお小遣い?でしょうか。それともアルバイトや家のお手伝いの報酬かもしれません。

何にしても、お金は財布の中から勝手にわいてくるものではなく、何らかの理由があって、どこか(誰か)から回ってきたものです。

そして、そのお金も永久的にあなたの財布にとどまるわけではなく、またどこか(誰か)に回っていくはずです。

たとえば、あなたが本屋さんで漫画を買えば、財布のお金はその漫画との「交換」で本屋さんに回り、その本屋さんの売上げになります。

本屋さんはその漫画を出版会社から仕入れて売っているので、売上げの中から仕入れた代金を出版会社に支払います。

出版会社は、その漫画を描いた人の原稿料、漫画の印刷・製本代、また、社員の給料などを支払う必要があります。

そして、本屋さんや出版社に勤めている人にも、漫画が大好きな人がいるかもしれません。

大ざっばな説明ですが、お金はそうやって僕たちの財布に回ってきます。

お金は天下の回りもの

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お金の回り方は上で説明した以外にもまだあります。

本屋さんも出版会社も受け取ったお金の一部を、税金などの形で国などに納めるのが決まりです。

その国は、集まった税金などを財源として、さまざまな公の事業(道路の建設や学校教育など)を行います。

さらに、あなたが何かの目的で財布のお金の「貯蔵」を考えて、銀行に預金したとします。

預金には貸してくれた人に利息をつける必要がありますが、銀行はお金をそのまま置いておいても利息を払えるような利益を得ることはできません。

そこで、銀行は借りたい人や会社などにお金を貸し出して利益を得ようとします。

銀行からお金を借りた人や会社などは、家を建てたり事業をしたりしてそのお金をまた別の人や会社に回します。

その事業をしている会社の社員もまた、あなた自身や、あなたの親かもしれません。

このように、お金は僕たちのさまざなところを循環して行ったり来たりしているので、まさに「金は天下の回りもの」というわけなんですよね。

最後に

こんなふうに考えていくと本当にきりがないですが、「お金が世の中を巡り巡っている」ということをイメージしてもらえたことだと思います。

僕やあなたを含め、世の中の人々やお店や会社、そして国などもみんなそうですが、モノやサービスとお金の交換を続けながら日々暮らしたり活動したりしています。

こういったことを全部ひっくるめて「経済」と呼びますが、この経済の動きにお金はなくてはならないものだということはぜひ覚えておきましょう。

お金の3つの役割
  • 価値尺度・・・「価値を測るものさし」としての役割
  • 交換手段・・・「引き換えられるモノの代わり」としての役割
  • 貯蓄手段・・・「将来の消費のために価値を保存できる」役割

今回のお話は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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