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こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。
今回は「常識」について考えてみたいと思います。
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目次
常識とは?
ウィキペディアを覗いてみると、「常識」とは、
社会の構成員が有していて当たり前のものとしている。社会的な価値観、知識、判断力のこと。また、客観的に見て当たり前と思われる行為、その他物事のこと。
出典:常識 – Wikipedia
とあります。
つまり、常識とは、一般の人々が共通に持つ、または持つべきとされる知識や判断力のことを指します。
たとえばあなたが街を歩いているとします。
すると、突然あなたの前を歩いていた人が苦しみうめきだしました。
この時、普通に考えた場合あなたを含め周りの人はその苦しんでいる人に「大丈夫ですか?」と声をかけ助けてあげることでしょう。
この行為が「常識」に当たるわけです。
したがって、自分の前に歩いていた人が苦しみだしても助けようとせずに無視する人は「常識がない」、「人としてどうかしている」と言われるわけです。
昔の常識は?
僕は上記のように、あなたの周りで他人が苦しんでいるのを見ると助けるのが常識だと書きました。
つまり、人が苦しんでいようが助けようともせず無視する人は常識がない非常識な人と非難されるということです。
しかしずっとずっと昔、たとえば戦国時代ではどうでしょうか。
戦国時代では人を助けるどころか天下統一のためにたくさんの武将が軍を率いて戦を繰り返していました。
つまり前にいた人が倒れようがお構いなしに相手の軍に攻め行かなければなりません。
この時代は人助けどころか人殺しが常識だったわけです。
江戸時代はどうでしょうか。
江戸時代の武士は刀を持ち歩くのが普通でした。
現代ではもし仮に刀を持ち歩いた場合は銃刀法違反で検挙されますし、もちろん人を殺めることはどんな理由があったにしろ許されることではありません。
しかし、人を殺すことが悪いことだということは現代では「当たり前」のことですが、人を殺すことが普通だった時代もあるわけです。
常識は時代に合わせて変化する

ここまでは戦国時代や江戸時代とかなり昔のことを例として挙げてきたので「そんなの言われなくてもわかってる」と思う人がほとんどだと思います。
しかし次の例はどうでしょうか。
昭和の初期、まだ物を買う場所が個人商店や百貨店しかない時代、スーパーマーケットという形態のお店が登場し始めました。
その頃、百貨店の人は「カゴをお客様に持たして買い物させるなんてとんでもない!そんな形態の店なんかが流行るわけない!」と思っていました。
つまり、お客さんに重い物を持たせて買い物させることは非常識だと当時は誰もが思っていたわけです。
しかし今はどうでしょう。
スーパーマーケットやコンビニは繁盛し、客自身が買い物カゴに商品を入れレジまで持っていき精算するのが当たり前になりました。
次の例はどうでしょうか。スマートフォンの無料通話アプリである「LINE」で仕事の業務連絡をすることについて賛否両論の意見が出ています。
スマートフォンが普及する前、おおむね電話やメールで業務内容をやり取りするのが当たり前だった時代の人は「社会人として非常識だ」と否定的な意見が多数を占めていました。
ですが、ものごごろついた頃からスマートフォンに触れ、アルバイトでも業務連絡にLINEを使っていた若者は、社会人になっても仕事上のやりとりをLINEで連絡することについて違和感を感じるどころか「ちゃんと読んでいるか読んでいないかの確認もできるし便利じゃん」となるわけです。
30年前、パソコンはとても高価で一部の研究機関や大きな企業でしか使われていませんでした。
しかし技術の進歩で今では一家に一台が当たり前になりました。
携帯電話もそうです。
10年前は小さなスマートフォンの画面を見て誰もがツイッターやらLINEでコミュニケーションをとっているなんて誰も想像していなっかったはずです。
でも今はそれが当たり前になりました。
街へ出てみると誰もが小さな画面に夢中になっています。
マスクにつていもそうです。
新型コロナウィルスが流行する前は「店員がマスクをして接客するなんて失礼だ!」「マスクをしていると聞こえにくいから外してほしい」という声も上がっていました。
しかし、コロナが流行ると逆に「マスクをしないなんて考えられない!」というよう外出時や人と会うときはマスクをするのが当たり前となりました。
あなたの常識は誰かの常識に過ぎない
近年、就職活動に疲れ、採用試験を何度も受けたにもかかわらず、どこにも就職できずにうつ病になり自殺する人が増えてきたというニュースを聞きます。
高度経済成長期を生きてきた人々は、学校を卒業すると会社に正社員として勤めるのが当たり前かつ常識であって、「フリーターや契約社員になるなんて非常識だ、だから何が何でも正社員として就職しろ」という人が多いことが事実です。
しかし正社員として雇用され安定した生活が保障されるということは、たまたまそういう時代を生きてきた人の結果であってこれからの将来、正社員として雇用されたからといってその人と同じような安定した生活が保障されるかどうかは誰にもわからないことです。
バブルが崩壊し30年以上経った現在、日本の労働者のうち、非正規雇用の割合は40%を超えました。
これから数年後、数十年後、この割合がさらに増えていきもし仮に90%となったら、「今どき正社員なんてありえない」「正社員とかいう謎の制度があったね~」というような時代が来るかもしれません。
そもそも会社というシステムができて、会社に勤めて働き、給料をもらうといった人類の歴史はここ100年ぐらいの浅い歴史です。
戦国時代や江戸時代に会社というシステムは存在していなかったですし、その時代の人々は自給自足で暮らすのが当たり前でした。
このように常識は時代や社会の変化により変わっていくものです。
過去の非常識が今では常識になり、今の常識が未来の非常識にもなりえるのです。
あなたが思っている常識は所詮、誰かの常識であってその常識が正しいのか正しくないのか判断するのはあなた自身です。
特に進学や就職など人生を左右する大きな出来事を決める時はどうか「常識」だけに惑わされずに一度その常識を疑って考えてみることが大切だと僕は思います。
今回のお話は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。