うつ病の療養で大切な考え方は「すぐに変化を求めないこと」

すぐに変化を求めない

こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。

うつ病になると、これまで出来ていたことができなくなり、仕事を辞めざるを得なくなることもあります。

そうなると、僕もそうだったのですが、とても気持ちが焦りやすくなります。

そして、「今の現状を何とかして変えないといけない」と思っている時ほど、焦る気持ちばかりが先回りして結局何にも手をつけられなかった・・・

そしてまた何もできなかった自分を責めて落ち込んでしまう。

このように、気持ちが焦ることっていうのは悪循環にもつながりますし、思ったように動けないから余計辛いと感じてしまうんです。

でも、そもそも、思ったように身体が動かせないのがうつ病という病気の特徴というか症状なので、うつ病の療養中は「すぐに変化を求めないこと」が大切だと僕は思います。

そんな時は、1日や1週間などの短いスパンで考えるのではなく、数か月~1年くらいと、少し長い目で俯瞰して自分の人生を考えてみることをおすすめします。

今回はそんなお話です。

目次

うつ病になると「早く変えたい!」という気持ちが強くなる

うつ病ではなくても、人は今の現状に不満を感じて「今の自分を変えたい!」と思うことは誰にでもあることです。

ですが、うつ病の人は健常であった時と比べると、身体が気持ちについてきてくれないことが多いのです。

特にうつ病の人は、「こんな自分なんて・・・」というように、自分のことを卑下しやすくなることから、「すぐに変わりたい気持ち」が強くなりやすいのです。

また、これまで仕事ができていたのにできなくなり、家族やなどに世話にならないといけなくなることで、周りの人への申し訳なさを感じてしまうこともそれに拍車をかけます。

そして、うつ病になったときの罪悪感や劣等感は、自分という存在をこの世から消してしまいたいぐらい辛く感じるので、健康な人より余計に「変わらないといけない!!」と思うことで気持ちだけが焦ってしまうものなんです。

焦って変わろうとしてもうまくいかないことの方が多い

ですが、そうはいっても、うつ病だと「変えたい!」「変わりたい!」という気持ちになっても身体が思ったように言うことを聞いてくれないので、結局行動に移せなかったということの方が多いのです。

何より僕がそうだったのですが、もはや気持ちだけが先走りする状態。

だけど、それは別におかしいことでもないし、行動できない自分が悪いんでもないんですよね。

というのも、うつ病になると行動を起こすためのエネルギーが何倍も必要になってくるので、変わろうと思ってもすぐにエネルギー不足になってがんばることすらできなくなるんです。

さらにそれに加え、眠れなったり、お腹を壊しやすかったりするなど、体調の変化も起伏が激しいので、身体的にはもちろん、それに伴う精神面でも不安定になりやすいです。

だから、「変わりたい!」「変わらないと!」と思っても、実際はなかなかうまくいかないことが多いのです。

行動しようとしても、エネルギーが不足しているのに加えて、脳がブレーキをかけている状態。

ガソリンもない状態でその上ブレーキをかけ続けても、車は前へは進まないですからね。

長いスパンで見て徐々に変わっていけばそれで良い

このように、何もできなかった時には気分がさらに落ち込みますし、そうなると、ますます行動に移せなくなる悪循環に陥ってしまうのがうつ病の厄介なところなんです。

ですので、こんな時には「今すぐ変わろう!」と努力するよりも、身体が言うことを聞かないのはどうしようもないことなんだから、早く変わろうと焦らないようにすることの方が大切なんじゃないかと僕は思います。

今、自分がやろうと思っていることが一通りできるようになるまでは、今すぐ変わろうと思うのではなく、少し長いスパンで自分を徐々に変えていこうと考えることがきわめて重要なんじゃないかと思うんです。

といっても、それが1ヶ月なのか、3ヶ月なのか、半年なのか、1年なのか、はたまた3年なのか、実際にどのくらいの期間で理想の自分に変われるのかは分かりませんが、ここはとにかく「これぐらいの時間があれば、何とかなりそうだな」というように、今より自分の気持ちに余裕ができるくらいのスパンで人生を考えてみるようにするといいと思います。

僕の場合も、1年ほどのスパンで物事を考えるようにして、「来年の今頃になったら症状もだいぶん治まっているだろうな」とか、「あともう1年頑張ればブログのアクセス数や収益も満足できるくらいになっているんだろうな」と、考え直すことにしたんです。

そうすることで「だから今は焦らずできることからゆっくりやっていけばいいな」と思うことができるので、気持ちに余裕を持つことができるようになりました。

気持ちに余裕が生まれることで、自分のペースで仕事や家事にも取り組むことができるようになり、それらができることによって自信も生まれてくるし、好循環につながっていくと思います。

こんな風にうつ病の療養中には、すぐに変化を求めることよりも「すぐに変化を求めないこと」が大切だと思うんです。

最後に

うつ病の療養には、ただ何もせず身体を休めることが必要な時もありますし、家事や仕事、そして、自分のやりたいことに取り組むことが必要な時もあります。

そんなうつ病の療養時に、誰かと比べることは全く意味を持ちませんので、こういう時こそ自分のペースで焦らずゆっくり長い目で考えることが大切なんだと僕は思います。

僕の経験からして、今すぐ変わろうとするよりも、今の自分にはこれが大事と思えるようになるための余裕が、うつ病の療養には必要となってくるのではないでしょうか。

今回のお話は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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