こんにちは。うつ病の療養2年目の大ちゃんです。
今回は少し重たい話をします。
自殺の話です。
僕はこれまでに2度、本気で自殺をしようと思ったことがあります。
今回は人はなぜ自殺をするのか、人が自殺をするときはどんなときかについて、自殺未遂の体験がある僕が考えてみたことを書いていこうと思います。
うつ病急性期での自殺未遂~正常な判断ができない状態~
まず僕の体験談を聞いてください。
僕が一度目に自殺しようと思ったのは、会社に勤めている時でした。
過酷な長時間労働の日々が続いて不眠の症状が続くさなか、ある出来事がきっかけで帰りの駅のホームから身を投げ出そうかと思った時が一度目の自殺未遂です。
その時の経過は上記の参考記事の中で、「もしあの駅が列車の通過駅だったら線路に身を投げ出していたと思う。」と書いていますが、幸いにもその駅は全ての種別の電車が止まる停車駅で、記憶があいまいですが、その時僕はホームの前方にいたと記憶しています。
「休みたい…休みたい…楽になりたい…」
「ここで一歩前へ踏み出したら明日会社に行かなくて済む…!」
僕がこの時自殺しようと思ったのは「死にたい」ではなく「楽になりたい」と思っていたんだからだと思います。
しかし「楽になりたい」なら「自殺」以外にも選択肢はいくらでもあるはずです。
会社に行くのが嫌なのであれば仮病を使ったりサボったりすればいいのでは、と多くの人は思うかもしれませんが、その時の僕は、その判断力さえ失っていたんだと思います。
少し前にこのようなツイートがツイッターで話題になりました。
「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由 1/2
むかーしの体験談と、そのとき思ったこと。よければ拡散してください。 pic.twitter.com/tImNNIOG56
— しおしおしいしおしお (@sodium) 2016年10月25日
「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由 2/2
イジメで自殺するような子も同じような状況に陥ってると思います。
洗脳前に動くのが大事だ!洗脳されかかってたらとにかく寝るのが大事だ! pic.twitter.com/dzqLFZB8Db— しおしおしいしおしお (@sodium) 2016年10月25日
この漫画のツイートの方の体験談と同じように、長時間労働による過労と睡眠不足で、この時の僕は正常な判断さえもできない状態に陥っていました。
通常なら「死ぬくらいなら会社を辞めればいいじゃん」と誰しも思うはずです。
しかしこの時の僕は、その選択肢は見えなかったのです。
今の環境より楽になるために本当は死ぬ以外にもたくさんの選択肢があるにもかかわらず、正常な判断さえもできずに死ぬしかないと思った時、人は自殺しようとするのではないでしょうか。
うつ病回復期での自殺未遂~未来に絶望したとき~
僕が二度目の自殺をしようと思った時はうつ病になってから約半年後、実家で療養している時です。
この時も睡眠導入剤がないと眠れない状態が続いていましたが、うつ病の急性期が過ぎ生活リズムを取り戻そうとしている頃の話です。
その時の様子も記事にしているので参考にしていただけたら嬉しいですが、僕の家庭は複雑で父親が「毒親」と呼ばれる父の元、ずっと育ってきました。
毒親とは子どもに過度な悪影響を与える親のことで、上記の参考記事にも書いてる通り、僕は幼少期から父親の理不尽な立ち振る舞いや罵った言動、さらには性器を見せる等の精神的な虐待を受け続けていました。
(ちなみに僕が毒親といった言葉を知ったのはこの後のことです。)
「うつ病になったことでこれからは普通には働けない。」
「働けなかったら当然生活費を自分の力で稼ぐことができない。」
もちろんうつ病になって普通の生活ができなくなったことも関係していましたが、僕の場合はこれだけではありませんでした。
参考記事の中で「また父の管理下に戻ってしまった。」と書いていますが、幼少期から両親が不仲である機能不全家庭で育った僕にとって、うつ病のおかげで自立することが非常に困難な状態に陥り、これから先ずっと父に依存しなければならない状態が続くと思うと絶望しかありませんでした。
「こんな状態がいつまでも続くならば生きていても仕方がない、死んだ方がマシだ。」
僕の二度目の自殺未遂はこんな動機からでした。
「もうここでは生きていけない…!」
僕はその時今度は父の前で自殺してやろうと決心して家にあった包丁を自分の胸に刺そうとしましたが、体の大きな父に止められ未遂に終わりました。
僕のケースは特殊な例かもしれませんが、人は未来に絶望したとき、つまり未来に希望がもてなくなった時に自殺するのではないでしょうか。
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話は変わりますが一昔前、バブル経済がはじける前ぐらいまでは頑張れば報われる、仕事を頑張れば給料が上がって生活が楽になると誰しもが思っており、実際そのとおりになっていました。
しかし、経済成長が鈍化しグローバル化やIT化が叫ばれ非正規労働者が半数近く占めるようになった昨今の日本では、頑張っても報われず、会社で頑張れば頑張るほど長時間労働によってさらに生活が圧迫されていく人が多くなったのではないかと感じています。
頑張っても頑張っても給料は上がらない。
そして心や身体を病んでうつ病などの病気になっていく。
そんな状況の人が増えると自殺する人が増えるのもうなずけます。
僕自身の経験も踏まえて、未来に希望が持てなくなったとき、人は自殺するのだと僕は思います。
自分が自殺しないために
ではどうすれば自殺を未然に防ぐことができるのか。
ここでは未来の僕も含め、これから自殺をする人を減らすために書いておこうと思います。
自殺しないようにするには前述した状態の逆の状態にすればよいのではないかと思います。
正常な判断ができない状態が自殺に追い込むならば、正常な判断を行うことができる環境に身を置くことが大切かなあと思います。
上記に紹介したツイートにもありますが、体調不良を感じたらとにかく会社や学校を一度休んでちゃんと考える時間をつくる、精神科や心療内科を受診する、とにかく寝る等が大切だと僕も思います。
一度ぐっすり眠るだけでも正常な判断ができる状態に近づくことも可能です。
やばいと思ったら行きつくところへ行くまでにすぐに休んでみる、寝てみる。
これだけで自殺のリスクは減らせると僕は思います。
休んで考える時間をつくることが何よりも大切なことです。
身体が疲れているのであればしっかり休むことから、それからのことは休んでから考えても遅くはないのです。
そして未来に絶望しかないのであれば希望を見出すことが大切なことだと思います。
しかし、これに対する解決策は何に希望を見出すか人それぞれ異なるためこれといった対処法を紹介するのは難しいのですが、僕のようにうつ病などで人生が詰みかけている人はブログを書くことがおすすめです。
参考うつ病回復期にブログを書くことは「こうかはばつぐんだ」と思う
僕は二度目の自殺未遂の後、ブログを開設し書き始めました。
うつ病の症状もあって毎日更新することはできませんが、僕はブログを通して希望を見出すことができました。
巷ではブログだけで生計を立てる「ブログ飯」があーだこーだと言われていますが、ブログを書き続けることは人生の選択肢を広げる手段だと僕は思っています。
僕はブログ飯には程遠いですが、その十分の一ほどの収入をブログから得ています。
またブログで自分の好きなことや得意なことを発信し続けたことで仕事につながっている人もたくさんいます。
絶望していた僕はそんなブログやインターネットの世界に救われた面もあります。
うつ病で外で働けなくてもパソコンやスマートフォンがいじれれば全世界に自分の考えを発信することができておまけ収入も得られる。
ブログは可能性が無限大だと思っているので人生が詰みかけている人こそブログを始めていただけたらなあと僕は思います。
ブログに生きる希望を抱いている限り、僕はこれから先の未来は自殺をしないと断言できます。
まとめ
今回は僕の体験談から「人が自殺するときはどんな時か」について考えてみました。
年間3万人が自殺しており自殺大国ニッポンとも呼ばれる日本。
自殺未遂の経験がある僕が考えるには、人が自殺する理由に「長時間労働により正常な判断ができなくなったとき」と「未来に絶望したとき」が大きな理由であると考えます。
そして自分や自分の周りの人が自殺しないためにはまず「正常な判断ができる環境に身を置くこと」そして「未来に希望を見出すこと」が重要なのではないかと考えます。
特に長時間労働などで心身共に疲れている人は正常な判断ができるようにすぐにでもまず休んでほしいと思います。
この記事があなたやあなたの周りの人の参考になれば嬉しいです。
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