こんにちは。大ちゃんです。
「賢い大人は物事を断定し、情弱はその言葉に騙される」
ずいぶんと前、僕が当時大学生でスマホを持ち出した頃、偶然どこかで見たブログにこういうことが書いてあって「なるほど!」と思ったことがありました。
しかし今となってそのページをもう一度見ようと思っても僕の検索の仕方が悪いのか、そのページが削除されてしまったのかして出てこないので、今回はその時見たときの内容を思い出しながらまとめて書いていこうと思います。
就職以外はバカ?
よく周りの大人は、
「就職しないで夢を追ったり起業を目指したりするのは無謀だから止めなさい」
「就職しないやつは何考えているんだ、そんなのは全員馬鹿だ」
などと、就職せずに起業を目指す生き方を否定する人が多いのが事実です。
しかしこの言葉は完全に間違いではありません。
実際、景気の悪化で企業の寿命も短くなり、とっくに終身雇用や年功序列が崩壊したとも言われていますが、今でも安定した大企業や成長を続けている企業はたくさんあります。
そしてそのような大人は学生や子どもたちにいかに立派な会社に「就職」することが素晴らしいかを説きます。
それでも少しはフリーターとか起業など、就職以外の選択肢にも触れることはありますが、それ以外の選択肢は全て否定し、あたかも就職以外の選択は全て間違いで就職のみが正しいと言わんばかりに一貫して「就職」のみの意見なんです。
そういう話を聞いた多くの学生や子どもは「就職」こそが正解だと思うのですが、果たして本当に「夢を追ったり起業を目指したりする人はバカ」で、「就職を選ぶ人が正解」なのでしょうか?
そんなの人それぞれ
そんなの答えは決まっています。
就職するか起業するかどちらが正解かなんて「人それぞれ」です。
言われたことを何でもこなし、人づきあいが得意でさらにコミュニケ―ション力があるなら「就職」する方が良いことでしょう。
しかし、技術や資本、それに明確な目的や方向性があるのならその能力を使って起業した方が就職するよりも良いかもしれません。
「就職は賢くて起業は馬鹿なのか」
起業するより就職した方がいい人もいれば、就職するより起業する方が向いている人もいる。
このようにそもそもどちらが正解でどちらが間違いなんていうのは一切なくて、それは「人それぞれ」なんです。
「就職か起業か」
「正社員かフリーターか」
「脱原発か原発推進か」
「草食系か肉食系か」
「海か山か」
世の中の物事は白か黒か判別できない「人それぞれ」な選択肢で溢れています。
というか白か黒かはっきりしている問題なんてこの世には数えるほどしかありません。
しかし大人、特にテレビに出てくるような有名人はそのような「人それぞれ」を無視して物事を断定することがほとんどです。
それは一体なぜでしょうか?
賢い人は嫌われることを恐れない
そのような大人は人に嫌われることを決して恐れないのです。
ビジネス界には既に証明されている確実にファンを掴む方法があります。
それは「多数派は切って、少数派を囲い込む」ことです。
どういうことかというと、例えばここに100人の人がいて、
そのうちの40人は「iPhone」派、
そのうちの40人は「Android」派。
そして残りの20人はどっちでもいい「中立」派だとします。
あなたならこの100人の心を掴もうとするときどうしますか?
たいていの人は100人皆に気に入られるように全員に良い顔をしようとするでしょう。
「iPhoneは革新的ですげーカッコいい。でも、Androidも使いやすくていいよね。」
と言う風に。
しかし、そう言ってもほとんどの人の心を掴むことはできません。
おそらくそれを聞いた人は、
「ふーん。確かにそうだよね。」
で終わってしまい誰の心にも響くことはありません。
でもそんな時、賢い大人は嫌われることを恐れません。
「iPhoneが最高!Androidなんて使っている人は頭がおかしいんじゃないか!スマホはiPhone以外考えられない!」
そう言うと、Android派の人40人を敵に回してしまうことになりますが、ここまで言うことでようやくiPhone派の40人の中でも熱烈なiPhone派20人の心を掴むことができるのです。
「ここまでiPhone好きな人はホンモノだ!!」
このように8割の人間に嫌われようとも馬鹿にされようともOKなんです。
当たり障りのないようなことを言って結局誰からも相手にされないよりも、2割の熱狂的なファンを掴むことができればそれで上出来です。
逆に元々の分母が多ければ多いほどそれだけファンを増やすことができるんです。
この例の場合、もし最初に1,000人いるとすると200人もファンを獲得することができますからね。
起業という選択肢があることは分かっている
冒頭で紹介した「就職」こそが正義だと思っている大人でも、就職以外の選択肢があることは当然分かっています。
人生における選択肢でどれを選ぶかなんて「人それぞれ」なんです。
全員が全員、就職して雇われることに向いているわけではありませんし、安定した大企業や成長を続けている企業はたくさんあると書きましたが、時代とともに働き方も昔とは変わってきていますし、実際、日本型雇用形態であった終身雇用と年功序列はグローバル化の波で崩れています。
さらには大企業の代名詞でもあるシャープや東芝でさえもが周知のようにこんなことになる時代ですから、もしかしたら本当の安定なんてどこにも存在しないのかもしれません。
大事なことだからこそ断定する
だけど就職が絶対だと主張する人はそんなことは絶対に言いません。
また、そのような賢い大人は自分の発言を曖昧にしたり保険言葉を使ったりなんて決してしません。
「たぶん就職した方が安定だと思う…」など、
そんな言い方をしてしまうと自分の主張が薄れてしまいます。
だから、「就職が正しい!」「起業するなんてバカだ!」と断定するのです。
それを聞いた情弱は?
そんな賢い大人の話を聞いた情弱の人、特に就職活動を控えた大学生なんかは簡単に騙されます。
「なるほど!テレビや新聞にまで出ている有名で賢い大人が就職した方が良いと言っているんだから、きっと間違いはないはずだ!」
「フリーターしながら夢を追うのもいい気がするんだけど、この人がこんなに断定して言っているんだから絶対そうなんだ!」
これは間違いです。
賢い大人は他の選択肢があることも分かったうえで、あえて他の選択肢は示しません。
逆の立場から言うと、別にそれがばれようが人から嫌われようが構わないのです。そのような2割の「情弱」を集めることができればそれがその人にとっての成功なんですから。
まとめ
賢い大人や有名人は物事を断定することでファンの心を掴み地位を保っています。
その断定された意見があなたに当てはまるかどうかなんてあなた本人にしかわかりません。
だからそういう人は良くも悪くも「炎上」するのです。
しかしそのような人は嫌われることを恐れないのでアンチも増えますが、結果としてさらにファンが増え人気が出るのでその分影響力を強めていきます。
あなたが見ているテレビ、あなたが読んでいるブログ、その画面の中で偉そうに振る舞っている大人は選択肢や意見はたくさんあることを知っておきながら、あえて物事を一元論でしか論じません。
果たしてその有名人やそのブロガーの言葉は信じるに値する話でしょうか?
もちろん僕の書いた他の記事があなたに当てはまるかどうかなんて分かりません。
現代はインターネットやスマホの発達・普及で各個人に入ってくる情報量は膨大な量となっています。
大切なことはその情報を盲目的に信じるのではなく、自分で一度考えてみること。
それができるようになると、人に振り回されずに自分の意志で生きていくことができる本当の意味での「大人」になれるようになります。
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