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奨学金は借金という名の学生ローン

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奨学金は借金という名の学生ローン

こんにちは。大ちゃんです。

最近、学生の時に借りた奨学金の返済が低収入などが原因で困難になってきて生活が苦しくなっているという人のニュースをよく聞きます。

そこで今回はこの奨学金について僕が考えたことを書いてみようと思います。

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奨学金とは

奨学金返済のために自己破産…

今の仕事では収入が少ないためアルバイトを掛け持ち…

「いやいや、借りた金は返すのが当たり前だろ。自己責任だ。」

「そんな状態にある人ばかりではない。偏った報道だ。」

「そもそも日本の奨学金制度が狂っている。」

昨今、奨学金については様々な意見がありますがここで奨学金とは何か定義しておこうと思います。

ウィキペディアを見るとこうあります。

奨学金(しょうがくきん)は、能力のある学生に対して、金銭の給付・貸与を行う制度。金銭的・経済的理由により修学困難とされる学生に修学を促すことを目的とすることも多いが、金銭的・経済的な必要性を問わず、学生の能力に対して給付される。

奨学金は通常返済義務がない給付奨学金(scholarships)をいう。

出典:フリー百科事典ウィキペディア 奨学金 – Wikipedia

つまり通常奨学金とは学生の能力に対して給付されるものであり、金銭的・経済的な理由は問わないもの。

そして返済義務がない給付奨学金のことをいうのです。

日本は異常?

日本の公的教育費は最低ライン?

世界的に見ると日本が教育費にかける予算は異常に低いと僕は思います。

日本は2015年現在大学進学率が41.3%、短期大学や専門学校も含めると72.9%となっています。(文部科学省調べ)

つまり現在の日本では高校を卒業した7割以上の人は就職ではなく進学という道を選択します。

しかし進学するには入学金や多額の授業料が必要で誰でも進学できるわけではありません。

そこで奨学金の出番となっているのですが、僕はここがおかしいと思います。

おかしいと言うと経済的に就学が困難でもともと貧しい家庭で育った子どもは進学を諦めろというのかという反論が聞こえてきそうですが、決してそういう意味ではありません。

ここでなぜ多額の奨学金を借りなければ進学できない人がいるのかが問題なのです。

次に示すグラフは「国家の全支出に占める教育支出の割合」を示したものであり、日本は下から数えて6番目となっています。

国家の全支出に占める教育支出の割合

(クリックまたはタップで拡大します。)

出所:国内総生産(GDP)に対する教育支出の割合(EXCEL:712KB ※OECDウェブサイトへリンク

つまり世界の先進国と比べて日本は教育にお金をかけないことがわかります。

さらに次に示すグラフは「大学教育支出のGDPに占める割合」を示したものです。

大学教育支出のGDPに占める割合

(クリックまたはタップで拡大します。)

出所:教育支出の公私負担割合(EXCEL:725KB ※OECDウェブサイトへリンク

これを見ると全体的な支出は他の国と大きく変わりませんが、問題はその内訳です。

濃い青が公費、薄い青が私費を示しているのですが、日本の大学教育費は国の支出(公的支出)が極めて少なく家庭での支出(私費支出)が高いことがわかります。

この二つのデータから大学進学率は4割以上と高いにもかかわらず、国がまともに教育費を出さないため家庭(親)が工面して子どもの学費を捻出していることが明らかになっています。

世界の国々と比較しても日本は教育という投資に消極的で勉強するなら自分で金をこしらえろという姿勢のようです。

そこで奨学金が出てくるわけなのですが、奨学金に頼らなくても国が他の先進国並みに教育に力を入れることが大切だと僕は思います。

これからの日本を担うのは若者であるのになぜ国はそこにお金をかけようとしないのか不思議でたまりません。

こんな状況では少子高齢化問題はますます深刻化するでしょう。

(実際ドイツでは労働力の確保等の少子高齢化対策の一環で大学の授業料は全額無料です。)

奨学金は「学生ローン」

もう一点僕がおかしいと思うことは日本の奨学金のほとんどは「給付」ではなく「貸与」ということです。

冒頭にも書きましたが世界基準でいう奨学金とは「返済不要であり給付されるもの」のことを指します。

日本学生支援機構に代表されるような奨学金のように返済しなくてはならないものは他国では「学生ローン」と呼びます。

それを奨学金と呼ぶのはおかしいと僕は思います。

利用者が最も多い日本学生支援機構には利子なしの第一種奨学金と利子がつく第二種奨学金がありますが、第一、大学や専門学校に進学する17歳、18歳という未成年で「利子つき20年」の支払いを「自己責任」の下、決定し背負わなければならなくなるのはおかしいことです。

現在の日本の奨学金制度の中身は「消費者金融」(サラ金)と変わりはないので「奨学金」という呼び方はやめて「学生ローン」に変えるべきです。

奨学金を借りることは未来の自分に投資をするということ

奨学金を借りている人やこれから借りようと考えている人は「社会人になって働き始めたら返せばいいやー」と思っているかもしれませんが、昨今の不景気による雇用の不安定で大学や専門学校を出ても正社員になれる保証はどこにもありませんし、正社員で就職できたとしても昔のように歳を重ねるごとに給料が増えていくというような年功序列型賃金制度は崩壊しつつあるのが今の日本の現状です。

今や非正規雇用が4割を超えた日本の労働社会。

また自分や家族がけがや病気になって働けなくなり収入が途絶えることがないとは言い切れません。

(実際僕は社会人1年目でうつ病になり働けなくなりました。)

日本はお金のことを人前で話すことに抵抗がある国ですが、奨学金を借りることは住宅ローンを組むことと同じくらい、いやそれ以上に親や親戚、先生に相談するなどよく考えてからした方が良いと思います。

安易に借りた借金は数年後のあなたの収入増につながるのか、それとも借金地獄に苦しむのか。

多額の学費を払い大学や専門学校に通って学ぶことは未来の自分に投資をするということです。

その投資に借金を背負ってまでのリターン(利益)を得ることができるかどうか、これから奨学金を借りようか迷っている学生には難しい問題ですが自分の人生に関わる重要な選択ですのでよく考えてから決めてほしいと思います。

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大ちゃん

社会人1年目で就職した会社で過労・睡眠障害によりうつ病を発症後、休職から退職に追い込まれた25歳の男。現在はうつ病療養の傍ら複数のサイトを運営。当ブログ『夢民島』は毎月5万人以上の人に読まれています。 [詳細]

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