近鉄の回数券の買い方と基本的な使い方【きっぷよりお得!】

近鉄回数券

こんにちは。節約が得意なだいだいです。

近鉄電車に少しでも安く乗る方法はないのかなぁ?

当記事ではこんな悩みを解決します。

大阪、京都、名古屋、奈良などを結ぶ、日本の私鉄の中でも最長の営業路線を持つことでも知られる近鉄こと近畿日本鉄道。

僕は奈良に住んでいて、子どもの頃から近鉄電車をよく利用しているのですが、電車の運賃を少しでも安くできたら嬉しいですよね。

そこで一番先に思い浮かべるのが「回数券」の存在です。

JRをはじめ、日本の鉄道会社のほとんどは割引がある回数券と呼ばれる乗車券を発売していますが、近鉄もその例外ではなく、回数券は駅の券売機で発売されています。

しかし、近鉄の回数券はカード式だったり、種類が多かったりと、少し分かりにくい部分もあります。

そこで今回は、近鉄電車の回数券の種類や購入方法、さらには使い方などをまとめてみましたので、近鉄の回数券を購入しようかな~という方の参考になれば幸いです。

この記事を最後まで読むと

近鉄電車の回数券の買い方や使い方が分かり、きっぷやICカードよりもお得に近鉄電車に乗ることができるようになります!

目次

近鉄の回数券について

近鉄回数券
近鉄の回数券カードの表面(左)と裏面(右)。自動改札機に通すと裏面には利用時刻や乗車駅・降車駅、残り回数などが印字される。

回数券はカード式

近鉄電車の回数券を購入するにあたって、まずはじめに注意しなければいけないことは、近鉄の回数券はカード式になっているということです。

詳しい使用方法は後述しますが、この回数券カードは、改札を通るときに自動改札機に通すと、残りの利用回数が裏面に印字され、自動的に残り回数が引き落とされます。

その残り回数が0になるか、有効期限が切れるまでは同じカードを使い続けることになります。

そのため、残り回数がまだあるカードを紛失してしまうと使えなくなり、逆に損をしてしまうことになるので、回数券カードの管理(紛失等)に関しては十分な注意が必要です。

なお、有効期限は発売から3か月間で、近鉄の車両が相互で乗り入れている他社局の路線(阪神線や地下鉄線)では利用できません。

3種類の券種がある

近鉄の回数券にはパールカード11オフピークチケットサンキューチケットの3種類があります。

順番に説明していきます。

パールカード11(普通回数券カード)

「パールカード11」(イレブン)は普通回数券カードとも言い、10回分の運賃で11回利用でき、利用する曜日、時間帯の制限はありません

また、こども用の発売もあります。

10回使うと普通にきっぷやICカードを使って乗車するより、1回分運賃が得をする計算になります。(割引率は9.1%)

パールカード11はJRや他の私鉄の一般的な回数券と同じものだと覚えておくといいでしょう。

オフピークチケット(時差回数券カード)

「オフピークチケット」は時差回数券とも言い、10回分の運賃で12回利用することができます。

パールカード11より1回分多く利用できるので、普通に乗車するより2回分の運賃が得する計算になります。(割引率は16.7%)

ただし利用する時間帯に制限があって、平日(月~金)の10時から16時までと、土曜日日曜日国民の祝日振替休日12月30日~1月3日土休日ダイヤ実施日(お盆の期間など)の終日に利用できます。

また、こども用は発売されていません。

なお、平日の利用において、16時までに乗車駅の改札を通ることができれば、下車する時間が16時以降になったとしても利用可能です。

サンキューチケット(土・休日割引回数券カード)

「サンキューチケット」は土・休日割引回数券カードとも言い、10回分の運賃で14回利用することができますが、こちらの券種の発売はおとなの普通運賃が840円以内の区間に限られます。(割引率は28.6%)

土曜日日曜日国民の祝日振替休日12月30日~1月3日土休日ダイヤ実施日(お盆の期間など)の終日に利用できます。

なお、こども用は発売されておりません。

こちらはカード1枚で14回分乗車でき、割引率も3割近くて3種類ある近鉄の回数券カードの中でも一番お得感がありますが、利用できる日が限られてくるので有効期限には特に注意が必要です。

どの種類の回数券を買えばいいの?

ここまで近鉄で発売されている3種類の回数券を見てきましたが、あなたが利用する曜日や時間帯によってどの種類の回数券を買えばよいか変わってきます。

例えば、平日はよく電車に乗るけど昼間しか乗らないという人はオフピークチケットが、平日は普段電車には乗らないけど、土日や休日はアルバイトや遊びに行くためによく電車に乗るという人はサンキューチケットがおすすめです。

ちなみに僕は平日によく電車で出かけるのでパールカード11とオフピークチケットをそれぞれ買って使い分けていますが、有効期限もありますし、平日の昼間や土日にオフピークチケットを持っているのにパールカード11を使ってしまったということもあると思うので、使い分けは回数券に慣れてきてからする方が良いでしょう。

近鉄回数券カードの買い方

次に近鉄の回数券カードの購入方法を画像を使って説明します。

近鉄の回数券カードは、駅にある自動券売機を操作することで購入ができます。

操作と言っても普通にきっぷを買うことができれば誰でもできるので、回数券カードをお求めの方は以下の画像を参考にしながら購入してみてください。

今回は260円区間のオフピークチケット(2,600円)を実際に買ってみたので、これを例にして購入方法を説明していきたいと思います。

まずは画面左の「回数券カード」のボタンを押します。

近鉄回数券1

すると、希望する回数券カードの種類が表示されますので自分が欲しい回数券の種類のボタンをタッチします。

近鉄回数券2

ちなみにオフピークチケットとサンキューチケットは利用可能な時間帯のみ発売されています。

(※今回の写真の場合は平日の昼間だったのでサンキューチケットの購入ボタンは表示されていません。)

次に区間を選択する画面に切り替わりますので、お金またはカードを投入することで購入できる区間のボタンが緑色に変わります。

ここは普通にきっぷを買う時とほとんど同じですね。

近鉄回数券3

希望する区間のボタンをタッチするとすぐに回数券カードが発行されますので区間の間違いがないよう選択します。

これで近鉄の回数券カードを入手することができます。

近鉄回数券4

最後に発行された回数券カードと、おつりがある場合はおつりが出てくるので取るのを忘れないように注意してください。

近鉄回数券カードの使い方

前述しましたが、回数券カードは普通のきっぷや定期券と同じように乗車する駅の改札で自動改札機に通して乗車し、下車する駅の改札の自動改札機に乗車した時に通した回数券を投入すると、自動的に残り回数が引き落とされます。

また、回数券に表記されている運賃区間を乗り越し、それより運賃の高い区間の駅まで乗車した場合は、下車する駅で乗り越した分の差額を自動精算機で乗り越し精算することになります。

なお、近鉄では乗り越し精算時の差額を回数券カードで精算することはできないので注意してください。

ただし、他社局線(阪神線や地下鉄線等)の駅から乗車し、近鉄線に乗り入れたときの精算時は近鉄の回数券カードを1枚まで利用することが可能です。

この場合は精算時に現金などより先に回数券カードを精算機に投入する必要があります。

余談ですが、近鉄をはじめ私鉄の回数券はJRのように区間制ではなく金額制のため、どの駅から乗車する時も回数券を利用することができるので、この点に関しては利便性が非常に高いのも特徴です。

複数で電車に乗るときでも利用可能

近鉄の回数券はカード式のため、2人以上で同時に電車に乗るときは使えないのでは・・・と思う人も多いかと思いますが、実は複数の人数で同時に近鉄電車に乗るときでも回数券の割引の恩恵を受けることが可能です。

回数券の表面の説明に、

「このカードにより券売機で引き換えた『きっぷ』は、引換当日1回限り有効です。」

と書かれているように、少し面倒ですが、回数券カードをきっぷに引き換えることでこれが可能になっています。

回数券が購入できる券売機に、すでに持っている回数券を投入すると、残り回数分に応じて、何枚きっぷに引き換えるか選択できる画面になります。

近鉄回数券5
回数券カード引き換え画面

これで希望する人数分の乗車券を回数券から「きっぷ」に引き換えることが可能です。

例えば、一緒に同じ区間を乗る人が2人いれば(自分を合わせて3人いるとき)、改札を通る前に券売機で2人分の乗車券を回数券から「きっぷ」に引き換えて、2人はそのきっぷで入場、自分は回数券カードを使って入場することができます。

券売機で引き換えた時点で回数券カードから残り回数が引き落とされ、引き換えたきっぷは引換当日のみ有効です。

駅にもあまり説明がされていなくて、回数券をよく利用している人の中でもあまり知られていないこの方法ですが、こうすることで家族や友達と複数の人数で一緒に出掛ける時でも交通費を節約することができます。

また、近鉄の駅から近鉄線が乗り入れている他社局線まで乗車するときに回数券を使いたいときも、他者局線の駅の精算機では近鉄の回数券カードを受け付けることができないため、この方法で乗車前に回数券カードをあらかじめ「きっぷ」に引き換えておく必要があります。

なお、以下の動画は実際に回数券をきっぷに引き換えてみたときのものですので、こちらもご覧いただくとより分かりやすいかと思います。

払戻しについて

払戻しは有効期限内に限り、駅の有人窓口で、使用した回数相当の割引が無い普通旅客運賃と所定の手数料(220円)を差し引いて取扱いをしています。

回数券カードの払い戻し額の計算式は以下のようになっています。

払い戻し額=回数券カードの発売額-(使用回数×普通運賃+手数料)

最後に

今回は近鉄電車の回数券の購入方法や利用方法をカードの種類やきっぷへの引き換え方法など、分かりにくい部分を中心に詳しくまとめてみました。

近鉄電車に複数回乗る予定がある場合は、回数券を賢く使うことで電車にお得に乗ることができますね。

この記事が近鉄の回数券を買おうかどうか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

以上、近鉄の回数券の買い方・使い方について説明しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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2 COMMENTS

三重県民

使用時期を指定しない普通の回数券(パールカード11[普通回数券カード]相当)に
ついては、紙券もまだ売っている。
桑名、近鉄富田、伊賀神戸のように近鉄以外の他社線に改札内で乗り換えできる駅を
発着する場合は、それぞれの接続駅までの近鉄以外の他社線きっぷと近鉄の紙券の回
数券を組み合わせて有人改札を通ることで、都度精算所を使用しなくて済むメリット
がある。
おそらくですが、志摩線などの自動改札のない駅を発着する区間にも紙券発行がされ
ていると思います。

窓口で、「養老鉄道に乗り換えるから」「三岐鉄道に乗り換えるから」「伊賀鉄道に
乗り換えるから」と言えば紙券で回数券を発行してもらえるはず。(志摩線は不明)
オフピーク、サンキューについては磁気引き換え券のみの販売。

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たかひこかがやき

近鉄回数券カード・近鉄回数券紙タイプは2023年3月発売終了します。
※近鉄回数券カード廃止になってほしいので、ICカード乗車券一本化に楽しみです。
その代わり2023年4月1日からは交通系ICカード『ICOCA/PiTaPa/KIPSICOCA/KIPSPiTaPa』一本化になります。
※近鉄回数券紙タイプ無人駅に設置している自動改札機がございますので、あらかじめ駅備えインターホンで対応しています。なお、インターホン故障時は無人駅もよりの連絡先の近鉄駅長所在駅まで直接お願いいたします。
※京阪、阪神も回数券廃止しています。

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