こんにちは。大ちゃんです。
先日ネットサーフィンをしていると気になる記事を見つけたので今回はこのことについて書こうと思います。
(2016年9月26日に記事を加筆しました。)
将来の夢はユーチューバー?
気になる記事とはこちらです。
参考スマホっ子の風景 竹内先生の新教育論 「夢はユーチューバー」勉強しない子どもたち(毎日新聞)
記事によると大阪府内のとある小学校の4年生の男子に「将来の夢は何か」と尋ねたところ、第3位に「ユーチューバー」がランクインしたとのこと。
ちなみに1位はサッカー選手。2位は医者。そして4位は公務員という結果だったそうです。
この結果にインターネット上では賛否両論の声が上がっています。
「ユーチューバー」とは
「YouTube」(ユーチューブ)という動画投稿共有サイトはあなたもご存知かと思います。
パソコンやスマートフォンなどインターネットに接続できる機器を持っていると誰でも動画を閲覧したり投稿したりすることができるサービスです。
僕も初めて家にパソコンが来た時は真っ先にユーチューブにアクセスしいろいろな動画を見て楽しんでいた記憶があります。
ユーチューバーとは簡単に説明すると「ユーチューブに動画を投稿し、広告収入を得る人」のことです。
ユーチューブを見たことがある人は分かると思いますが、たまに動画を再生する前に15秒程度の広告が入りますよね。
動画の再生中も動画の下に広告が表示されるものもあります。
その動画内の広告が表示されるたびに動画を投稿した人に企業から報酬として広告収入が入るといった仕組みです。
どうしてユーチューバーになりたいのか
僕は現在、小学生ではないし、取材に行ったわけでもないので正直今の子どもたちがなぜユーチューバーになりたいかという本当の理由はわかりません。
それぞれにそれなりの理由があると思いますが、現代の小学生がユーチューバーになりたいと思う理由を考えてみようと思います。
お金が欲しいから
考えられる理由はたくさんあると思いますが、僕が考える理由としてお金が稼げるからだと思います。しかも莫大な金額を。
よく考えてみるとこの一点に尽きると言っても過言ではないかもしれません。
もちろんユーチューバーになって巨額のお金を稼ぐことができる人は一握りです。
しかし記事にもありますが、「有名なユーチューバーは1億円稼いでいる」とあります。
事実、子どもたちに大人気であるユーチューバー、「HIKAKIN」(ヒカキン)や「はじめしゃちょー」の年収は数千万~数億円と推測されています。
このような事実から子どもは単純にお金がたくさん欲しいだけだとあなたは思われたかもしれません。
ユーチューバーになりたい背景
しかし昨今の時代背景を考えてみるとそのような単純な話で済まされることではないのかもしれません。
あなたも周知のようにバブル経済がはじけて以降、日本は「失われた20年」と言われ経済成長が伸び悩んでいます。
普通にサラリーマンとして会社に雇用され歳を重ねても給料が上がっていく時代ではないのです。
つまり年功序列型賃金制度の崩壊です。
会社で働いても働いても一向に給料は上がらない、むしろ下がっていく可能性だってある。
下手すりゃリストラにあうかもしれないし、会社が潰れてしまうことも今の時代では珍しくないことです。
また病気で退職せざるを得なくなる場合だってあります。(僕のことです。)
以下のグラフは平成7年から平成26年までのサラリーマンの平均年収の推移を表したものです。
参考 平成26年分 民間給与実態統計調査 国税庁長官官房 企画課(PDFファイル 986.4KB)
これを見ても平成9年(1997年)をピークにサラリーマンの平均年収は下がり続け、リーマンショックが起こった翌年の平成21年(2009年)からはほぼ横ばいで推移しています。
今の子どもたちは上記のような社会の事実にうすうす気が付いているのではないでしょうか。
「ユーチューバーになりたい」は極めて現実的
ユーチューバーが将来の夢という是非は置いといて、一般的に給料が高いと言われる医者や公務員と並んでユーチューバーが小学生の将来の夢にランクインするということは子どもたちが未来に対していかに現実的であると考えることができます。
なぜなら先に述べたように子どもたち自身が今の社会を見て「普通」に働いても決して収入は増えないと悟っているからです。
ユーチューバーになりたいと思う子どもが増えている背景として、お父さんやお母さんなど周りの大人があくせく忙しく働いても給料が少ないと嘆いている様子を見てこれからはお金を稼ぐということがもっと厳しくなる社会になると予想している結果なのかもしれません。
僕の考察から今の子どもたちの現状を「夢があっていい」と思うか、はたまた「かわいそうだ」と思うかはあなたの判断にお任せします。
ただユーチューバーになりたいと思う子どもが増えている背景には現在の経済状況、社会状況がそうさせているのではないかと僕は思います。
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