「もう働きたくない…」
朝、目覚ましが鳴った瞬間にそう思ってしまう。
会社に向かう電車に乗ると胸が苦しくなる。
そんな自分に「甘えてるだけだ」と言い聞かせながらも、心も体も限界に近づいていく――。
もしあなたが今そんな気持ちを抱えているなら、安心してください。
「働きたくない」は甘えじゃありません。
むしろ、それはあなたを守るためのサインなんです。
この記事では、うつ病で会社を辞めた経験を持つ僕が、
- なぜ「働きたくない」と思うのか?
- その気持ちを責めないための考え方
- 無理せず生きるための具体的な稼ぎ方
をまとめました。
「フルタイムで頑張らなきゃ…!」
「働かないと価値がない…」
そんな刷り込みから少し距離を置いて、自分に合ったペースで生きる道を見つけませんか?
きっと、読むだけで心が少しラクになるはずです。
目次
働きたくないのは甘えじゃない
「働きたくない」って思う瞬間、誰にでもあります。
朝のアラームを聞いた瞬間に「もう限界だ…」って布団に沈み込む。
出勤前に駅の階段を見て「今日はここから動けないかも」ってなる。
そんな自分に「怠けてるだけだ」と責めたくなるかもしれません。
でも、僕はここではっきり言います。
「働きたくない」は甘えじゃない。
むしろ自然な感情です。
なぜなら人間ってそもそも「労働が大好き」な生き物じゃありません。
例外としてごく一部に「働くのが生きがい!」みたいな人もいますが、大多数は「なるべくラクして生きたい」って考えるのが当たり前です。
だって、本能的には省エネで生きる方が合理的だから。
なのに社会は「働かないのは悪」「努力しないのは甘え」と刷り込みます。
小学校のうちから「将来の夢は?」「大人になったら働いて社会に貢献を」って言われ続け、就活では「御社のために一生尽くします」と言わされ、気づけば「働くのが普通」「働かない自分はダメ」と思い込む。
僕自身、その「働くのが普通」という価値観に押し潰された一人です。
新卒で警備会社に就職したとき、最初の1ヶ月はむしろ仕事が楽しかったんです。
でも、だんだんと長時間の勤務が身体的にも精神的にも負担になって、夜に眠れなくなりました。
疲れがたまっているのに眠れない日々が続き、帰りの電車の中で「明日も朝早くから仕事に行かないと」と思うと過呼吸になり、それから1ヶ月後にはうつ病と診断されました。
結局、その会社は4ヶ月で退職することに。
あのときの僕は「根性が足りないんだ」「怠けてるだけだ」と自分を責めていました。
けれど今振り返ると、あれは単なる甘えじゃなくて「もう無理」「休みなさい」という体と心の悲鳴だったんです。
「働きたくない」と感じること自体は、心や体が「ちょっと立ち止まって」とサインを出しているだけ。
信号でいえば「赤になったよ」って教えてくれているようなものです。
つまり「働きたくない」という気持ちは、社会不適合とか甘えではなく、あなたが生き延びるための本能的なセンサーなんです。
なぜ「働きたくない」と思うのか?
「働きたくない」という感情は、決して突発的なワガママではありません。
多くの場合、その裏にはいくつかの理由や背景があります。
ここでは代表的なパターンを整理してみます。
心と体が限界に来ているサイン
長時間労働、休みの少なさ、職場の人間関係によるストレス――。
これらが積み重なれば、心も体もどこかで「これ以上はもう無理だぞ」とブレーキを踏みます。
眠れない、食欲がない、通勤前に涙が出る、過呼吸になる…
こうした症状は「サボり」ではなく、体がSOSを出している証拠です。
僕自身もそうでした。
うつ病と診断される前、最初に来たのは「眠れない」という小さな異変。
こんな風にせっかくサインが出てたのに「若いんだから気合いで乗り切れ」と思って放置してしまった結果、どんどん悪化していったんです。
働き方と価値観のミスマッチ
人によって「これなら頑張れる」という基準が違います。
一人で黙々と作業するのが向いている人もいれば、人と話してエネルギーをもらう人もいる。
にもかかわらず「どんな職場でも順応できて当たり前」とされると、合わない仕事に就いた人は必然的に「働きたくない」と感じやすくなります。
「自分の足のサイズに合わない靴を履き続けて歩き続けると足が痛くなる」のと同じで、それは怠けではなく環境の問題です。
「やる気が出ない=怠け」ではなく「環境が合ってない」
日本の文化には「努力すれば報われる」という価値観が未だに強く根付いています。
だから「やる気が出ない」と言うと、「努力不足」と解釈されがちです。
でも実際は、やる気は環境によって左右されるもの。
たとえば、朝早くから満員電車で押しつぶされ、上司に詰められ、帰りは残業で終電帰り――
そんな環境で「やる気が出ない」のは自然です。
むしろ「いや、そんな環境でもバリバリ働ける!」って人の方がレアキャラです。
つまり「働きたくない」は個人の性格や甘えではなく、環境と心身の相性の問題なんです。
働きたくない自分を責めないために
「働きたくない」と思う自分を、つい責めてしまう人は多いです。
「周りは頑張ってるのに、自分はダメだ」
「甘えてるだけじゃないか」
そんなふうに自分を追い込んでしまう。
でも本当に必要なのは、責めることではなく自分を守る視点です。
自己否定をやめる考え方
「働きたくない」と感じるのは弱さではなく、人間らしい感情です。
スマホのバッテリーが減ったら充電するように、人間だってエネルギーが切れたら回復が必要。
お腹が空いたらご飯を食べますよね。
だから働きたくないと思うのもそれと同じ。
むしろその感覚に気づけることは大切な能力です。
「働きたくない自分=怠け」ではなく、「充電が必要な自分」と捉えるだけで心がラクになります。
「逃げ」ではなく「自分を守る選択」
「仕事を休む」「辞める」「環境を変える」ことを“逃げ”だと思っていませんか?
でもそれは逃げではなく生き延びるための選択です。
たとえば、火事が起きたら建物から逃げるのは当然のこと。
同じように、あなたを壊す職場や働き方から離れるのは「正しい避難行動」なんです。
僕自身、警備会社を辞めたとき、最初は「こんな短期間で辞めるなんて」とすごく自分を責めました。
けれど今振り返れば、あのとき辞めなかったらもっと悪くなり、命を落としていたかもと思うと、ゾッとします。
あの判断があったから、今こうして生きているし、文章を書けているわけです。
無理せず生きるためのマインドセット
ここで大切なのは、次のようなシンプルな考え方です。
- 「働きたくない」と感じたら、立ち止まっていい
- 辞めても人生は続く
- 働き方は一つじゃない
これを自分に言い聞かせるだけで、「ダメ人間だ」という自己否定のループから抜け出せます。
働きたくない気持ちは、あなたが壊れる前に鳴らしてくれる警報。
だから責める必要はなく、むしろ「ありがとう」と受け止めていいんです。
無理せず生きるための稼ぎ方
ここまでで「働きたくないのは甘えじゃない」という話をしてきました。
じゃあ実際に「無理せず生きる」にはどうしたらいいのか?
そこで出てくるのが“働き方の選択肢を増やすこと”です。
「フルタイムで週5日、朝から晩まで働かないと収入は得られない」
そう思い込んでしまうと、苦しい選択肢しか残りません。
でも実際には、小さくても自分に合った稼ぎ方はたくさんあります。
僕もうつ病になってからは自分に合った稼ぎ方を色々試してきました。
ここではそんな稼ぎ方を紹介していきます。
在宅ワーク(シンプルに始められる)
たとえば在宅ワーク。
在宅ワークって元々スキルや知識・経験がある人が活躍していると思いがちですが、そうではありません。
クラウドソーシングを使えば、文章を書いたり、アンケートに答えたり、データ入力をしたりと、スキルがなくてもできる仕事があります。
「家から出るのもしんどい…」というときでも、パソコンやスマホさえあれば収入につなげられる。
最初はほんの少しの金額かもしれませんが、「外に行かなくてもお金が入る」 という経験が大きな安心感を生んでくれます。
Xアフィリエイト(SNSを使った収入源)
もう一つの例が「Xアフィリエイト」。
スマホ1台で始められるので、心身がしんどい時期でも「無理なく続けられる副業」として人気が出ています。
文章が苦手でも「おすすめしたいものをシェアする」から始められるのがポイント。
僕自身も取り組んでみましたが、最初の数百円が入ったときの喜びは想像以上でした。
「自分でもお金を生み出せるんだ」と実感できると、自己否定が少しずつ和らいでいきます。
※Xアフィリエイトの具体的な始め方については、別の記事で詳しく解説しているので、気になる方はこちらをご覧ください。
自分の得意を活かす小さな副業
たとえば、料理が好きならレシピをnoteで販売、絵が好きならイラストをSNS経由で受注する。
こうした「自分の得意」を小さな収入に変える方法もあります。
金額は大きくなくても「好きなことを収入にできる」感覚は、自分を肯定する大きな力になります。
大切なのは「がっつり稼がなきゃ!」と気合を入れることではなく、「小さく始めて、続けられる形を探す」こと。
ほんの数百円でも「自分で稼げた」という体験は、次の一歩を踏み出す力にもなります。
まとめ
この記事では「働きたくないのは甘えじゃない」というテーマで、考え方や稼ぎ方をお伝えしました。
- 「働きたくない」は心と体からのSOSであり、甘えではない
- 働き方や環境が合わなければ、誰でも「やる気が出ない」となる
- 自分を責めるのではなく「守る選択」をしていい
- 無理せず始められる稼ぎ方(在宅ワーク・Xアフィリエイトなどの小さな副業)はたくさんある
繰り返しになりますが、僕自身も「働きたくない」と思い、うつ病になり、会社を辞めた経験があります。
当時は「根性が足りない」と自分を責めていましたが、今振り返ればあれは体と心を守るための大事なサインでした。
もし今あなたが同じように「働きたくない」と感じているなら、どうかその気持ちを否定しないでください。
働き方は一つではないし、人生は「フルタイムで働く」以外にもたくさんの道があります。
ほんの少しでも、自分に合った稼ぎ方を見つけられたら――
僕もそうでしたが、その瞬間から、未来は変わっていきます。
あなたが無理せず、自分らしく生きられる一歩につながれば嬉しいです。
そしてどうか無理なさらずに、自分の気持ちに正直に従って、自分を大切にしてくださいね。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。