こんにちは。だいだいです。
インターネットでニュースを見ているとこんな記事を見つけました。
今回はこの記事から定時で帰る是非を考えていこうと思います。
目次
定時に帰って何が悪い!悪いのは定時で帰させない会社
僕が上記の記事を読んで率直に思ったことは、
「こんな考え方マジでヤバい。こんな会社や上司の元では死んでも働きたくない!!!」
です。
記事内では定時になったら即帰ってしまう新入社員を問題としていますが、僕は問題なのはむしろ逆で、「なぜ上司は部下を定時で帰させないのか」ということです。
もっと突き詰めて言うと、「なぜ会社の経営者は定時退社を当たり前とする人事配置や教育をしないのか。」
こちらの方がよっぽど問題であり、定時に帰るのは悪いことではなく、ごく当たり前のことだと考えます。
定時。
定まった時間がきたから帰るだけであってそれの何が悪いのか。
定時がきたから帰る。
ただそれだけ。
それ以上もそれ以下の理由もありません。
そのため僕は「定時に帰って何が悪いの?定時に帰るのが当たり前じゃん」と思うわけです。
逆に定時が守られていない会社はなぜ定時なんて設定しているのでしょうか。
定時に帰るのが悪ならば、そもそも定時なんて設けなければ良いだけの話です。
残業がデフォルトの日本の会社
ではなぜ定時で帰る新入社員が問題視されるのか考えてみることにします。
日本で定時に帰ることができる会社はどれぐらいあるのでしょうか。
日本のほとんどの会社では午後5時になっても残業を続け、夜8時や9時になっても会社に残り続ける人もいます。
「周りが定時で帰らないから自分も残り続ける」
「本当は定時で帰りたいにもかかわらず周りの目を気にして意味もない残業を毎日毎日続ける」
つまり、残業がデフォルト化しているのが日本の社会の現状です。
それどころか残業代を目的にしている人だっているので、こうなるともう目も当てられません。
労働基準法では残業はあくまでも例外にもなっているにも関わらず、「残業が常態化し過ぎていて誰もおかしいとは思わない空気」を日本社会全体が覆っているように感じます。
さらに残業がおかしいことだと思っていても、わざわざ口に出して言う人は少ないです。
こういった「残業を当たり前とする風潮」が定時で帰る新入社員が批判される要因だと僕は考えます。
「残業=例外」と考える人が増えないと上記の記事の筆者のように、「定時で帰ることは悪で会社に残って残業しろ」という人は今後も出てくるでしょう。
定時で帰らない人=仕事ができない人
上記の記事では「定時になっても帰らずに他人の仕事を手伝え」という意見が述べられています。
ですが、そもそもなぜ自分の仕事が終わったのに他人の仕事をわざわざ手伝わないといけないのでしょうか。
「決められた時間の中で、業務をこなす」
記事の中ではこれがアルバイト感覚、学生感覚と述べられていますが、「決められた(限られた)時間の中で業務をこなす」ことは社会人、特に労働者としては当たり前のことではないのでしょうか。
むしろ、決められた時間の中で業務をこなすことができず、だらだらと残業を毎日続ける人の方がよっぽど無能であり、社会人としてどうかしていると思うのは僕だけでしょうか。
少なくとも時間が限られているからこそ時間内に業務を終わらせることを目標とするはずです。
それだけでも生産性は上昇します。
残業をだらだら続けても決して時間当たりの生産性はアップしないのです。
また、サボっていないのにも関わらず定時までに業務が終わらないのは労働者ではなく、経営者の問題です。
経営者の問題なのに定時に帰る労働者の問題に論点をすり替えているのです。
定時に帰るのを悪とするのではなく、経営者や人事が残業を行うことを前提に人員配置をしていることを問題にしなければなりません。
会社を居場所にとか馬鹿じゃね?会社は給料をもらう場所
さらに上記の記事では、新入社員に辞めてもらわないようにするには会社も「居場所」と思えるような仕事を与えていくことが必要だと書かれています。
ですが、会社にしか居場所を見つけられない人の価値観を新入社員に押し付けるのは完全に間違っていると僕は思います。
そもそも会社は労働力を提供してその労働力の対価として給料をもらう場所です。
もちろん組織で働く以上、最低限の人間関係を蔑ろにしてはいけませんが、あくまで会社は労働力を提供しその対価を受け取る場所。
それ以上の関係を求めている人なんて、特に今の若者に絞れば少ないのではないでしょうか。
「会社は労働力を差し出す代わりに給料という見返りをもらう場所」
居場所云々とかの問題ではありません。
それよりも、残業をしたら社員にきっちり残業代を支払う、社員が成果を上げたら給料を上げる等、提供した労働力に対して会社に正当な評価をしてもらう方がよっぽど仕事にやる気が出ます。
居場所を求めてだらだら仕事を続けるよりも、上記のように業務と割り切って仕事をする方がパフォーマンスは向上すると僕は思います。
〈最後に〉定時で帰させない「トンデモ企業」には要注意!
今回は定時で帰ることの是非を考えてみました。
特に定時で帰る新入社員のことを記事内では「トンデモ新入社員」と書いていることについて、僕は強い違和感を覚えました。
僕は逆に、定時で帰させない経営者や上司の方が常識がなく、自分は仕事ができない、またはやりたくないから定時で終わった人に仕事を押し付ける「トンデモ上司」や「トンデモ社会人」と思ってしまいましたが、あなたはどう感じますか?
年上の意見を尊重するのは大切ですが、働く環境や働き方は経済や社会を取り巻く変化によりここ数十年で大きく変化しています。
いつまでも昭和やバブルの時代ではないのです。
これからの社会を作っていくのは若者であり若者の意見を尊重することも重要です。
時代に合わせたより生産性の高い働き方が求められている現代において、定時で帰らずいつまでも会社に残り残業を続ける働き方はもう古いのかもしれません。
もし限界なら、無理せず「退職代行」に頼っていい
ここまで読んでくださったあなたは、今の働き方に疑問や限界を感じながらも、真面目に毎日をこなしている方かもしれません。
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未払いの給料や有給の交渉まで対応してくれるのが特徴で、実際に15,000人以上の退職をサポートしてきた実績もあります。
「辞めたいけど、言い出せない…」
そんなときは、一人で抱え込まずに、こうしたサービスの力を借りてみるのも一つの手です。
心と身体を守るために、どうか無理をしない選択をしてくださいね。
今回のお話は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。