「うつ病で迷惑ばかりかけてる…」
「生きてることさえ申し訳ない…」
僕もそんな風に、自分の存在を責め続けていた一人です。
仕事もできず、家族や周りの人に頼ってばかりで、何一つ役に立てていないような気がして、
「自分なんかいない方がいい」
と本気で思ったこともありました。
でもある日、「人は迷惑をかけながら生きていくものだ」と教えてくれる言葉に出会い、心がふっと軽くなったんです。
この記事では、僕がその考え方に出会ってから、どう生きやすくなったのかをお話しします。
「うつ病で迷惑ばかりかけている自分がつらい」と感じているあなたにこそ、読んでほしい内容です。
目次
「迷惑をかけてはいけない」と思い続けて、心が壊れそうだったあなたへ
うつ病で寝込んでいるとき、
「申し訳ない…」
「迷惑ばかりかけている…」
と、罪悪感に押しつぶされそうになったことはありませんか?
僕は何度も何度もありました。
仕事もできない。
家事もできない。
人とまともに話すことさえ難しい。
そんな自分が、周囲に迷惑をかけて、それでも生きていることが、何よりつらかった。
だけどあるとき、たった一つの考え方に出会って、少しずつ「生きやすさ」が戻ってきたんです。
「迷惑をかけるな」と教えられてきた僕たち
日本では、小さなころから周りの大人にこう教えられます。
「人に迷惑をかけてはいけません」
これって、もう“常識”みたいなものですよね。
電車で泣く子どもをあやす親にすら、「うるさいし迷惑」と冷たい視線が飛ぶような社会。
だから僕たちは、どんなにしんどくても、無理をしてでも「迷惑をかけないように」と頑張り続けてしまう。
僕は働きすぎが原因でうつ病になったのですが、その時も「周りに迷惑をかけてはいけない」と真っ先に思い、体調が悪くても会社を休めずにいました。
うつ病になった後もそうでした。
自分が会社を休むことで迷惑がかかるのが申し訳なくて、でも行く体力も気力もなくて。
自分で食事もつくれない、買いにも行けない、そんな中、家族の優しささえ「迷惑をかけてる」としか思えない。
うつ病の症状もしんどかったけれど、それよりも、「迷惑をかけている自分の存在」が何よりも情けなくて苦しかったのです。
インドの考え方に救われた
そんな僕が偶然知ったのが、インドの教えでした。
その教えとはこんな内容です。
「人は生きているだけで誰かに迷惑をかけている。だから、人のことも許してあげなさい。」
最初は「え?」と思いました。
だって、日本の価値観と真逆じゃないですか。
でも、その言葉を読んだとき、なぜだか僕は涙が出てきたんです。
ああ、そうか。
“迷惑をかけないように”じゃなくて、“お互いさま”で生きていいんだ——。
これまで苦しんでいた僕の心が救われる瞬間でした。
どちらが正しいではなく、どちらを知っているか
もちろん、「日本の考え方がダメで、インドの考え方が正しい」と僕は言いたいわけじゃありません。
ただ、「迷惑をかけてはいけない」だけしか知らないと、この社会で生きていくにはしんどすぎる。
だから、「人は迷惑をかけながらしか生きられない」という価値観があることをあなたには知っておいてほしいんです。
実際、僕はこの考え方に出会ってから、生きるのが少しだけラクになりました。
迷惑をかけてもいい。
あなたは生きていていい。
僕は何度でも何度でもそう伝えていきたいです。
【最後に】僕たちは、支え合いながら生きている。
ゆりかごから墓場まで、誰の力も一切借りずに一人で生きていける人なんて、きっとこの世にいない。
うつ病で何もできない日があってもいい。
誰かに助けてもらいながら生きたっていい。
むしろ、お互いに助け合ってこそ「人間」なんだと思います。
だから、迷惑をかけたって大丈夫。
生きているだけで、あなたはちゃんと価値がある。
なぜなら、生きていれさえいれば、いくらでも周りの人を助けてあげることができるから。
僕は今、心からそう思えるようになりました。