「うつ病と診断された。でも、どうしてもそれを認めたくない…」
「本当に自分がうつ病なんて、そんなはずない…」
そんなふうに思って、苦しんでいませんか?
僕も同じでした。
心療内科のお医者さんから「うつ病です」と言われたとき、正直なところ、「そんなわけない!」と否定する気持ちが強かったんです。
心のどこかで
「本当はもっと頑張れるはず」
「こんなはずじゃない!」
と思いながら、でも何もできなくて、気持ちばかりが焦っていました。
この記事は、そんなかつての僕のように、
「うつ病だと診断されたけど、受け入れられない」
と苦しんでいるあなたに向けて書きました。
過去の僕と同じようにうつ病を受け入れられなくて苦しんでいる人の参考になれば嬉しいです。
目次
なぜ「うつ病」という事実を受け入れられないのか?
答えはとてもシンプルです。
うつ病は目に見えないからなんです。
たとえば、風邪なら咳や発熱、鼻水といった「目に見える症状」があります。
でも、うつ病にはそれがありません。
診断されたとしても、それは医者がカルテに書いた「うつ病」とか「うつ状態」という文字だけ。
血液検査のような明確な数値も、目に見えるケガもない。
だからこそ、「本当に自分は病気なのか?」と疑いたくなるんです。
でも、精神科や心療内科で「うつ病」と診断されたのなら、それは紛れもない事実。
認めたくない気持ちは痛いほどわかります。
でも、この現実を受け入れることが、回復への第一歩なのです。
受け入れられない時間は、回復できない時間
僕も、「自分がうつ病なんて信じたくない!」と否定し続けていた時期がありました。
でも、その間は本当に何もできなかった。
何をするにも「どうせ無理だ」「自分なんかにできるはずがない」と思ってしまう。
外に出かけることさえ、「家でじっとしていないと」と自分で勝手に制限してしまっていたんです。
気づいたら、何かを楽しむ感覚も、少しの行動を起こす気力もなくなっていました。
このように、受け入れられないというのは、「今の自分を否定し続けている状態」です。
否定している間は、本来の自分を取り戻すことなんてできません。
自分がうつ病であると受け入れるための3つの方法
「じゃあ、どうしたら受け入れられるようになるの?」
そんなあなたのために、僕が実際に試して効果を感じた方法を3つ紹介します。
① 誰でもうつ病になる可能性があると知る
僕は昔、うつ病って「心が弱い人がなる病気」だと思っていました。
でも、調べてみると、そんなことはまったくないと気づかされたんです。
- バリバリ働いていた人
- 体育会系出身でメンタルが強そうな
- いつも明るくて元気な人
そんな人たちがうつ病になっていた事例をたくさん目にしました。
つまり、精神の強さや性格は関係ないということ。
誰にでもなる可能性がある病気なんです。
だからこそ、自分がうつ病になったことを「特別なこと」と考えないでほしい。
「自分だけじゃない」と思えるだけで、少し気持ちは楽になります。
② ネットで同じ経験を持つ人の声に触れる
僕はうつ病になってから、ネット上でいろんな人のブログやSNSを読んでいました。
「この人、自分と似てるな、同じだな」と思える経験談がいくつもあって、すごく救われたのを覚えています。
ネット上には、医者や専門家の発信する正しい情報もあれば、実際にうつ病を経験した人のリアルな声もあります。
そうした情報に触れることで、「自分だけじゃない」と感じられるのは、安心感にもつながります。
ただし、ネットには向き・不向きがあります。
ネガティブな情報に引っ張られて落ち込むこともあるので、自分なりの使い方のルールを決めておくといいでしょう。
③ うつ病の「短所」は、見方を変えれば「長所」
うつ病になっているときは、自分のことを「ダメな人間だ」と責めがちです。
でも、たとえばこう考えてみてください。
- プレッシャーに弱い → 感受性が豊か
- 人の目が気になる → 他人の気持ちに敏感
- おとなしい → 思考が深くて、文章に強い
僕自身、人と話すのは苦手だけど、こうやって文章を書くことは得意です。
うつ病であることを「短所」として責めるのではなく、「長所の裏返し」と捉えてみてください。
少しだけ、自分のことが肯定できるようになります。
弱い自分を受け入れることが、強さに変わる
「自分は弱い」
そう思って落ち込む日もあるでしょう。
でも、本当に強い人というのは、“自分の弱さを受け入れた人”だと僕は思っています。
うつ病になった今の自分も、自分の一部なんです。
それを否定せず、「今の自分でいい」と思えたとき、心が少し軽くなります。
うつ病になって、今は働けないかもしれない。
でも、それがあなたの人生の終わりじゃありません。
むしろここから、少しずつ取り戻していけるんです。
だからまずは、「自分はうつ病なんだ」という事実を受け入れること。
それが、回復の第一歩です。
僕もそうでした。
受け入れるのは怖いけれど、僕自身がそうだったように、そこから確実に人生は変わっていきます。
あなたにも、そんな変化がきっと訪れます。