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はじめに:他人に尽くしてばかりの人生に違和感を感じていませんか?
「人のために尽くすことが正しい」
「自分を犠牲にしてでも、誰かを助けるべきだ」
そう信じて生きてきた人は少なくないと思います。
以前は僕もそうでした。
でも、もしあなたが今、過去の僕のように、
- 人間関係に疲れている
- 人にやさしくできなくなってきた
- 誰かの幸せを願いたいはずなのに、なぜか素直に願えない
こんな状態なら、まずは自分の幸せを見直すべき時なのかもしれません。
この記事では、うつ病を経験した僕が「他人を幸せにするためには、まず自分を幸せにすることが大前提だ」と気づいた経緯をお話しします。
自分を犠牲にする生き方が“限界”を迎えたとき
僕は長い間、「他人の期待に応えなきゃ」と頑張り続けてきました。
子どもの頃から親や周囲の人の機嫌を伺い、働き始めた時も「お客さんや上司を喜ばせないと」と、慣れない仕事を一生懸命にこなしていました。
でも、頑張りすぎた結果、心も身体も壊れてしまいました。
そのとき気づいたのは――
「自分が幸せじゃないと、人の幸せなんて考える余裕は持てないということ。」
それは当たり前のようで、多くの人が見落としがちな真実でした。
「自分の欲を満たすこと」は悪じゃない
僕にとって「幸せ」とは、自分の欲が満たされている状態のこと。
- 食事がとれている
- よく眠れている
- お金に困っていない
- 孤独じゃない
こうした“当たり前”のように思えることが、ひとつでも欠けると、心には余裕がなくなります。
たとえば、生活費すらままならない状況で、誰かの悩みに寄り添うのって相当しんどいですよね。
自分が満たされていないとき、人はどうしても“自分のことで精一杯”になります。
それは決してワガママではなく、ごく自然な人間の反応なのです。
自分が満たされていないと、他人へのネガティブな感情が生まれる
さらに、自分の中に「足りない」が蓄積していくと、知らず知らずのうちに周りと比べたり、妬んだりするようになります。
- 幸せそうな人を見るとイライラする
- 成功者に対して「ずるい」と思ってしまう
- SNSを見るたびに心がざわつく
こうした感情が続くと、他人に対して攻撃的になったり、時には関係を壊すような言動をとったりしてしまうことも。
これはつまり、「自分が満たされていない状態」は、他人を不幸にする可能性すらあるということなんです。
「自分が満たされている人」は、自然と他人にやさしくできる
一方、自分が心身ともに満たされているときはどうでしょうか。
- 金銭的に余裕があれば、誰かに食事をごちそうしたくなる
- 気持ちが安定していれば、人にやさしく接することができる
- 幸せなときほど、誰かにその気持ちをシェアしたくなる
こうした“与える行動”は、決して義務ではありません。
あくまで、「自然とそうしたくなる」心の余裕から生まれるものです。
僕はあるとき、SNSで見かけた言葉にとても共感しました。
「幸せはあげるのではなくおすそ分けするもの」
この言葉を見たとき、「ああ、だから自分が幸せじゃないと誰かに与えることなんてできないんだな」とスッと腑に落ちたんです。
幸せをおすそ分けするために、まずは自分が幸せになる
ここまで読んでくれたあなたに、僕からひとつ提案があります。
「他人のために頑張る前に、まずは自分の心を整える時間をとってみませんか?」
- しっかり眠る
- 自分の気持ちを言葉にしてみる
- 心から安心できる場所に身を置く
- 自分の欲求に正直になる
こうした「自分を満たす時間」は、他人に尽くすよりも先に確保すべきものです。
そして自分を満たす行為は決してわがままなことではありません。
僕も「自分を満たす時間」を意識することで、だんだんと自分にも他人にも優しく接することができるようになりました。
まとめ:順番を間違えると、人間関係もうまくいかない
うまくいかない人間関係の多くは、実はこの順番が逆になっているからだと僕は思っています。
自分が満たされていない
↓
でも、他人に尽くそうとする
↓
思うように感謝されず、むしろすり減る
↓
疲弊、怒り、妬みが生まれる
このループにハマってしまうと、自分も他人も幸せにはなれません。
だからこそ、まずは自分を大切にすること。
自分で自分を満たしてあげること。
それが結果的に、他人を思いやれる“本当のやさしさ”につながっていくのだと、僕は信じています。
おわりに:自分を満たすことは、甘えではない
「自分を優先するのはわがままだ」と思ってしまう人ほど、他人のために頑張りすぎてきた人だと思います。
でも、それでは続きません。
幸せはまず、“自分の心の中”で育てるもの。
それが満ちたとき、自然とまわりに広がっていきます。
あなたが幸せであれば、きっと誰かも幸せになれる。
あなたが笑顔でいれば、自然とあなたの周りの人も笑顔になる。
僕はそう信じています。
だから今日くらいは、自分を優先してもいいんじゃないでしょうか。
今回のお話は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。